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Q.令和6年6月から始まる「定額減税」に対応するには

対象製品
給料王23

 

令和6年6月1日以降支給される給与/賞与より「定額減税」制度が施行されます。

「給料王23」では製品起動時に「オンラインアップデート」を行っていただくことで、「定額減税対応版」にバージョンアップされるようになります。

 

<事前準備>

1.「給料王23」を起動します。(コンピュータの管理者権限のあるユーザーでログインします)

2.「オンラインアップデート」画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。

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3.「オンラインアップデートファイルのダウンロード中」はこのままお待ちください。

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4.「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、[はい]ボタンをクリックします。

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5.「インストールが正常に終了しました」と表示されましたら[OK]ボタンをクリックします。

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6.「データバックアップ」後、「データコンバート」処理が始まりますので、このままお待ちください。

※「ファイル」→「データ選択」に表示されている件数がコンバートされますので、件数によっては

非常にお時間がかかる場合がございます。

「応答なし」と表示されても処理は続いているので、完了までお待ちください。

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7.「給料王23」が起動になりますので、「ヘルプ」→「バージョン情報」より「給料王23 定額減税対応版」と表示されている事をご確認ください。

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目次

 

第1章.事前に確認を行います。

 

ステップ1:「定額減税」処理を行うための本人・扶養情報を確認します。

 

<本人情報の確認>

<扶養親族の確認>

 ●配偶者

 ●扶養親族

 

ステップ2:「扶養情報」より「定額減税額」の元となる人数を設定します。

 

A.一括で人数を設定する方法

B.個別で人数を設定する方法

(ア)「扶養情報から集計」で人数を自動計算する場合

(イ)手入力で人数を入力する場合

 

第2章.「給与計算/賞与計算」を行う前に確認します。

 

ステップ3:「定額減税」がスタートする支給日を確認します。

 

A.令和6年6月1日以降先に支給されるのが「給与」の場合

B.令和6年6月1日以降先に支給されるのが「賞与」の場合

 

第3章.「定額減税」が適用された給与/賞与計算を行います。

 

ステップ4:「給与/賞与データ入力」画面にて、通常通り給与/賞与計算を行います。

 

A.1回の給与/賞与の所得税にて「定額減税額」が引ききれる場合

B.1回の給与/賞与の所得税にて「定額減税額」が引ききれない場合

 

第4章.「給与/賞与明細書」の印刷・電子配信を行います。

 

A.「給与/賞与明細書」を印刷する場合

B.「給与/賞与明細書」の「電子配信」を行う場合

 

<こんなときは>

 

Q.「所得税」を手入力モードで入力した場合の「控除前税額」とは?

Q.給与と賞与が同日の場合の定額減税の計算方法

Q.「定額減税」対応者の「令和6年定額減税設定」の人数を修正したい場合

 

 

第1章.事前に確認を行います。

 

ステップ1:「月次減税」処理を行うための本人・扶養情報を確認します。

 

定額減税に対応したプログラムをインストール後、まずは「定額減税額」の設定を行います。

6月支給の給与/賞与計算前にあらかじめ設定していただいても問題ございません。

サービスパック適用後、5月31日迄には設定を行ってください。

 

<本人情報の確認>

1.「設定」→「社員情報設定(個別入力)」を開きます。

2.該当社員をダブルクリックします。

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3.「①税表区分」、「②入社年月日」、「③退職年月日」の設定があっているかどうか確認します。

以下の設定になっている場合は、「定額減税の対象外」となりますので「令和6年定額減税」にマスクがかかるようになります。

 

①税表区分が乙欄

②入社年月日≧2024/06/02

③退職年月日≦2024/05/31

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社員の確認が完了しましたら[設定]ボタンをクリックします。

扶養の設定がない場合は、こちらをクリックし、ステップ2以降をご確認ください。

 

<扶養親族の確認>

1.該当社員に扶養の設定をされている場合は、引き続き画面上の[扶養]ボタンをクリックします。

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2.「配偶者情報」、「扶養親族情報」をご確認いただき、以下のように表示されている場合は、「定額減税額」の人数としてカウントされるようになります。

 

●配偶者

 「配偶者控除区分」の「同一生計配偶者」にチェックが入っている、かつ「非居住者」のチェックが外れている

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※「非居住者」のチェックを確認する際は、「配偶者」欄が選択されている状態で[変更]

ボタンをクリックします。

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扶養画面にて「扶養人数を手入力する」にチェックが入っている場合は、「配偶者あり」のチェックが入っている、かつ「配偶者控除区分」の「同一生計配偶者」のチェックが入っている

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●扶養親族

控除対象扶養親族だけでなく、生計を一にし、所得が48万円以下の親族が対象の為、以下に該当する人数を加算します。

扶養区分が「対象外」以外で、かつ非居住者のチェックが外れている、

または、扶養区分が「対象外」かつ16歳未満扶養親族(生年月日≧H21/1/2)かつ非居住者のチェックが外れている親族

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※「非居住者」のチェックを確認する際は、「該当扶養氏名」欄が選択されている状態で[変更]

ボタンをクリックします。

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扶養画面にて「扶養人数を手入力する」にチェックが入っている場合は、「■扶養」欄に入力されている人数(※非居住者の判断は出来ませんので、取込後、修正を行ってください)

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ステップ2:「扶養情報」より「定額減税額」の元となる人数を設定します。

ステップ1にて「本人情報」、「扶養情報」を確認後、「定額減税額」を設定します。

一括で定額減税額の人数を設定する方法と、個別で設定する方法がございます。

 

以下をクリックすると内容がご確認いただけます。

 

A.一括で人数を設定する方法

1.「設定」→「社員情報設定(個別入力)」を開きます。

 

2.画面右上の「機能」→「令和6年定額減税設定」をクリックします。

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3.以下メッセージが表示されますので、内容をご確認いただき、[はい]ボタンをクリックします。

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4.「全ての社員を全て集計しました」とメッセージが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。

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5.「メモ帳」が表示されますので、「定額減税額」にカウントされた人数をご確認ください。

 

※以下条件の社員は「定額減税」の対象外となるため、人数は、「0」が表示されます。

①税表区分が乙欄

②入社年月日≧2024/06/02

③退職年月日≦2024/05/31

例:反町 花子さんは、乙欄の為、「0」、加藤 達哉さんは、「R5.3.20」退職の為、「0」

 

※注意※

社員本人が「居住者」がどうかは給料王で判断できません。「非居住者」で定額減税対象外の場合はBの手順の個別で設定する方法より「令和6年定額減税」の人数を「0」に設定してください。

 

B.個別で設定する方法

社員1名ずつ個別で設定する場合は、以下を行います。

※「一括設定」を行った後の確認・修正も可能です。

 

1.「設定」→「社員情報設定(個別入力)」を開きます。

2.該当社員をダブルクリックします。

3.画面下の「令和6年定額減税」欄より処理を選択します。

 

(ア)「扶養情報から集計」で人数を自動計算する場合

a:[扶養情報から集計]ボタンをクリックします。

b:集計された人数を確認します。

 

例:「扶養」画面が以下の設定の場合

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4人の内訳

氏名 本人・扶養区分 定額減税額
中村 政弘 本人 30,000円
中村 知美 同一生計配偶者 30,000円
中村 ちひろ 特定扶養 30,000円
中村 徹 16歳未満扶養 30,000円
合計 4 120,000

 

(イ)手入力で人数を入力する場合

「社員情報設定修正」画面にて直接人数欄に手で数字を入れる事ができます。

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第2章.「給与計算/賞与計算」を行う前に確認します。

 

「月次定額減税」処理は、令和6年6月1日以降支払われる給与/賞与からスタートします。

 

ステップ3:「月次減税」がスタートする支給日を確認します。

 

以下をクリックすると内容がご確認いただけます。

 

A.令和6年6月1日以降先に支給されるのが「給与」の場合

「給与処理月」を該当月に次月更新したタイミングで、以下のメッセージが表示されます。

該当の支給グループをご確認いただき、上記メッセージを[OK]ボタンで終了します。

 

※尚、「定額減税対応版」をインストールする前に、既に定額減税がスタートされる月に更新されていた場合は、上記メッセージは表示されませんので、ご注意ください。

 

1.「設定」→「グループ支給日設定」をクリックします。

2.画面左側よりメッセージに表示された該当の支給グループを選択します。

3.右側の「支給日」の欄を確認します。

 

例1:締め日:20日/毎月 支給日:25日/毎月の場合

6月25日支給は、6月給与になるため、6月給与から定額減税がスタートになります。

 

例2:締め日基準 締め日:末日/毎月 支給日:10日/毎月

 

B.令和6年6月1日以降先に支給されるのが「賞与」の場合

令和6年6月支給分より定額減税がスタートになります。「賞与」→「賞与設定」にて、賞与の支給日を入力すると以下のメッセージが表示されます。

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作成された後の「支給日」をご確認ください。

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第3章.「月次減税」が適用された給与/賞与計算を行います。

 

ステップ4:「給与/賞与データ入力」画面にて、通常通り給与/賞与計算を行います。

 

1.「給与」→「給与データ入力(台帳形式)」画面をクリックします。

2.該当社員をクリックし、給与計算を行います。

3.画面上の「控除前金額」、「定額減税」、「所得税」欄をそれぞれ確認します。

 

[控除前金額]・・・定額減税される前の給与計算にて求めた所得税の金額になります。

[定額減税]・・・・今月控除する事ができる定額減税額が表示されます。

[所得税]・・・・・「控除前金額」-「定額減税」の数字が表示されます。

 

以下をクリックすると内容がご確認いただけます。

 

A.1回の給与/賞与の所得税にて「定額減税額」が引ききれる場合

 

例:定額減税額:30,000円の場合

<6月25日支給の「給与データ入力」画面>

6月給与計算の結果、所得税が「38,280円」になりますが、「定額減税」分30,000円差し引かれる為、所得税は残りの「8,280円」となります。

この場合は、令和6年6月給与にて定額減税が引ききれますので、次月以降は、「定額減税」欄は、「0」円が表示され、通常の所得税が控除されるようになります。

 

<7月25日支給の「給与データ入力」画面>

 

B.1回の給与/賞与の所得税にて「定額減税額」が引ききれない場合

例:定額減税:30,000円の場合

<6月25日支給の「給与データ入力」画面>

6月給与計算の結果、所得税が「3,620円」になりますが、「定額減税」分30,000円差し引かれる為、所得税は「0」となります。6月給与で引ききれなかった定額減税額の残りは、次月に繰り越されます。

 

<7月10日支給の「賞与データ入力」画面>

 

7月賞与計算の結果、所得税が「10,444円」になりますが、「定額減税」は残:26,380円分差し引かれる為、所得税は「0」となります。7月賞与で引ききれなかった定額減税額の残りは、次月に繰り越されます。

 

<7月25日支給の給与データ入力の画面>

 

このように、定額減税が引ききれるまで、給料王では自動で計算します。

(12月支給分まで)

 

図解:給与から毎月10,000円、賞与は5,000円の所得税が発生する場合

 

また、「定額減税」がスタート後は、途中で扶養が増えた場合でも人数にはカウントしません。そのため、給与/賞与画面にて「定額減税」に数字が入っている場合の社員情報設定の表示はマスクがかかるようになります。

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第4章.「給与/賞与明細書」の印刷・電子配信を行います。

 

「定額減税」で控除した金額は給与/賞与明細書に項目として表示されます。

「定額減税額」が「0」円になったタイミングで、項目は表示されない為、社員1名ずつの設定は必要ありません。

 

以下をクリックすると内容がご確認いただけます。

 

A.「給与/賞与明細書」を印刷する場合

1.「給与」→「給与データ入力(台帳形式/一覧形式)」を開きます。

 

2.通常通り給与計算を行います。

例:「定額減税:16,750円」の場合

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3.「印刷」→「プレビュー」にて自動的に「定額減税」項目が表示されます。

明細書の様式は白紙用紙含めてすべての様式に「定額減税」項目は印字されます。

例1:白紙用紙の場合

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例2:専用用紙の場合(用紙によって「定額減税」の表示される場所は異なります)

会社控には表示されません。

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「定額減税」項目は、給与/賞与データ入力画面に0以外の数字が入っている時のみ、印字となります。

「定額減税」の減税が終了した場合は、自動的に非表示になります。

   

B.「給与/賞与明細書」の「電子配信」を行う場合

1.「給与」→「給与データ入力(台帳形式/一覧形式)」を開きます。

 

2.通常通り給与計算を行います。

例:「定額減税:16,750円」の場合

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3.「給与」→「電子配信」→「電子配信」をクリックします。

 

4.該当社員を選択後、画面右上の「プレビュー」画面にてご確認ください。

 

 

<こんなときは>

 

Q.「所得税」を手入力モードで入力した場合の「控除前税額」とは?

Q.給与と賞与が同日の場合の定額減税の計算方法

Q.「定額減税」対応者の「令和6年定額減税設定」の人数を修正したい場合

 

 

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