弊社製品の「販売王販売・仕入・在庫」は、複数のパソコン間で通信を行うことができるピア・ツー・ピア型ネットワークに対応しており、最大3台のパソコンで同時に1つのデータベースを共有することが出来ます。これにより、伝票入力などを同時に行うことができます。
ピア・ツー・ピアの設定を行う際は、下記の順番で設定をお願いいたします。
A.ホストとクライアントがネットワークで繋がっているかを確認します。
なお、本記事では大元のデータを持っている親(メイン)のことを「ホスト」、
ホストに接続する子供(サブ)のことを「クライアント」と表記いたします。
A.ホストとクライアントがネットワークで繋がっているかを確認します。
※クライアントパソコンで操作を行います。
<操作方法>
1.Windowsのスタートボタンを右クリックし、「エクスプローラー」をクリックします。
2.画面左下の「ネットワーク」をクリックし、右側の「コンピューター」にホストのパソコン名が表示されているかご確認ください。
■画面右側にホストパソコンが表示される場合
表示されたホストパソコンをダブルクリックしていただき、メッセージなどが無くホストパソコンの共有されているファイルが表示されるかをご確認ください。
■画面右側にホストパソコンが表示されない場合
画面上のアドレスバーに「¥¥ホストパソコン名」を入力し、キーボードのEnterキーを押してください。
上記をご確認いただき、「接続できませんでした」や「見つかりませんでした」といった旨のメッセージが表示され、ホストパソコンの共有されているファイルが表示されない場合は、
ホストパソコンとクライアントパソコンとのネットワークが正しく構築されておりません。
お手数ですが、ネットワーク管理者の方へご確認いただき、ネットワークの見直しを行ってください。
クライアントパソコンの「ネットワーク」からホストパソコンの共有されているファイルが正常に表示されるようになりましたら、下記操作手順Bへお進みください。
B.ホストパソコンにて販売王の設定を行います。
■ホストパソコンへの製品インストール
ホストパソコンに販売王がインストールされていない場合は、インストールを行ってください。
インストール方法についてはこちらをご参照ください。
※既にホストパソコンにて販売王をご利用されている場合は、本操作は不要です。
「■ピア・ツー・ピア環境設定」へお進みください。
なお、インストール完了後、以下のメッセージが表示されますので「今すぐ販売王XX販売・仕入・在庫を起動」のチェックを外して「完了」をクリックしてください。
※誤って販売王を起動した場合は、表示された画面を「キャンセル」または「×」で閉じ、販売王を終了してください。
■ピア・ツー・ピア環境設定
複数台の販売王をピア・ツー・ピア環境でお使いになる場合は、ホストとして使用するパソコンにて、環境設定を行う必要がございます。以下の操作をお試しください。
※ホストパソコンにて、販売王を終了した状態で以下の操作を行ってください。
<操作方法>
1.キーボードの「Windows()」キー+「S」キーを押します。
2.「ここに入力して検索」または「検索」欄に『サポート(図①)』と入力し、表示された結果から「ソリマチ製品 サポートと設定ツール(図②)」をクリックします。
※上記の手順で「ソリマチ製品 サポートと設定ツール」が表示されない場合は、下記の手順で開きます。
<Windows10の場合>
Windowsのスタートボタン→「ソリマチ アプリケーション」を開き、「ソリマチ製品 サポートと設定ツール」をクリックします。
<Windows11の場合>
Windowsのスタートボタン→「すべてのアプリ」または「すべて」→「ソリマチ アプリケーション」を開き、「ソリマチ製品 サポートと設定ツール」をクリックします。
3.表示された画面からお使いの販売王製品フォルダーを開き、「ピア・ツー・ピア環境設定」をダブルクリックします。
※「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、「はい」をクリックします。
4.ピア・ツー・ピア環境設定画面が表示されます。
「追加シリアル番号」にクライアントのシリアル番号を入力し、「設定」をクリックします。
5.確認のメッセージは、「OK」をクリックします。
6.設定が完了しましたら、開いている画面は全て右上の「×」で終了します。
■ホストパソコンの販売王を起動
<操作手順>
1.デスクトップ上の販売王のアイコンをダブルクリックし、製品を起動します。
2.「オンラインアップデート」画面が表示された場合は、「はい」をクリックして最新のサービスパックをインストールしてください。
3.販売王のログイン画面が表示されますので、「データ名称」を選択、「ユーザー名」を入力して「ログイン」をクリックします。
※ユーザー名に「パスワード」を設定されている方は、パスワードを入力してから「ログイン」をクリックします。
※「■ホストパソコンへの製品インストール」の手順にてホストパソコンに販売王のインストールを行った場合、初めて製品を起動すると「導入方法確認」画面が表示されますので、「はい」か「いいえ」のどちらかをクリックして、ホストパソコンにて管理会社データを作成してください。
「はい」・・・すでにお持ちのバックアップファイルからデータを復元する場合や同じパソコンにインストールされている旧製品からコンバートされる場合に選択します。引き続き、(イ)または(ウ)の手順へ進みます。
[いいえ]・・・新しくデータを作成される場合に選択します。引き続き、「らくらくエスコート」画面が表示されますので、画面の指示に従いデータを作成します。
※新しくデータを作成する詳しい操作手順はこちらをご参照ください。
(イ)すでにお持ちのバックアップファイルからデータを復元する場合は、「新規にデータベースを作成する。」を選択して、「OK」をクリックします。
その後、ダイレクトメニューが表示されますので、「ファイル」-「データバックアップ/復元」よりデータ復元をお試しください。
※バックアップ復元の詳しい操作手順はこちらをご参照ください。
(ウ)同じパソコンにインストールされている旧製品からコンバートされる場合は、「データをコンバートする。」を選択して、「OK」をクリックします。
その後、「コンバート元製品選択」画面が表示されますので、お使いの旧製品を選択して、画面の指示に従いコンバートを行います。
※データコンバートの詳しい操作手順はこちらをご参照ください。
引き続き、下記「■ホストサーバーの接続先を確認」へお進みください。
■ホストサーバーの接続先を確認
販売王でピアツーピア接続にてデータを共有して運用する場合、クライアントはホストの接続先に接続することによってデータを共有して利用します。
ホストパソコン販売王の画面右下に表示されているホストサーバー名を確認しメモに控えます。
例:ホストパソコンのコンピューター名¥SORIMACHIXXXX
※XXXXにはお使いのSQLサーバーのバージョンが記載されています。
■クライアントのユーザー名を設定
販売王でピアツーピア接続にてデータを共有して運用する場合、ホストパソコンが販売王にログインするユーザー名と、別途クライアントパソコンが販売王にログインするユーザー名を設定する必要があります。
※同じユーザー名で販売王にはログインできません。
<操作手順>
1.ダイレクトメニューの「ファイル」-「利用者設定」をクリックします。
2.「利用者設定」画面が表示されますので、「新規」をクリックします。
3.「利用者登録」画面が表示されます。新しい利用者の情報を入力し、「設定」をクリックすることで新しい利用者を登録することができます。
ここでは例として『akagawa(赤川)』というユーザー名を追加します。
(ア)ユーザー名(U):ログインの際に使用します。半角英数字で入力を行ってください。
(イ)氏名(N):利用者を特定するような名称を全角で入力できます。上記のように「ユーザー名」をローマ字で、「氏名」を漢字で入力するのが一般的です。
(ウ)備考(B):その利用者に対して残したい備考などがあれば入力します。
(エ)パスワード(P)、パスワード確認(K):ログイン時にパスワードの入力を必要とさせる場合は、こちらにパスワードを指定します。
パスワード確認は間違いがないように同じパスワードを入力するための項目です。パスワード設定について、詳しくはこちらをご参照ください。
(オ)システム管理者として登録する(L):販売王の機能に関してすべての操作が可能な権限を持たせる場合は、こちらにチェックを入れます。
(カ)印刷を許可しない(S):顧客情報漏洩問題を考慮して利用者ごとに販売王から印刷を行う権限を設定することができます。その利用者に印刷をさせない場合はチェックを入れます。
(キ)Excel出力を許可しない(X):顧客情報漏洩問題を考慮して利用者ごとにExcel出力を行う権限を設定することができます。その利用者にExcel出力をさせない場合はチェックを入れます。
4.「利用者設定」画面が表示され、ユーザー名の『akagawa(赤川)』が追加されました。
クライアントのユーザー名の追加が出来ましたら、画面右下の「閉じる」をクリックします。
5.クライアントユーザー名の設定が完了しましたら、一度販売王は画面右上の「終了」をクリックしてホストの販売王を終了します。
C.ホストパソコンにて各種設定を行います。
■ファイアウォールの例外設定
ホストパソコン側のファイアウォールが原因で、クライアントパソコンからホストサーバーに接続ができない可能性があります。そのため、先に新ホストパソコンにて、ファイアウォールの例外設定を行います。
※ホストパソコンで操作を行います。
<操作手順>
1.コンピューターの管理者権限を持つユーザーアカウントでログインします。
2.キーボードの「Windowsキー()」+ 「S」キーを押し、「ここに入力して検索」または「検索」欄に『コントロールパネル』と入力し、Enterキーを押します。
3.表示方法は「カテゴリ」の状態で「システムとセキュリティ」を選択します。
4.「Windowsファイアウォールによるアプリケーションの許可」を選択します。
5.画面右上の「設定の変更」をクリックします。
※「設定の変更」がクリックできない場合は、手順6.へお進みください。
6.画面右下の「別のアプリの許可」をクリックします。
7.「アプリの追加」画面が表示されます。画面右下の「参照」をクリックします。
8.「参照」画面が表示されますので、以下の場所から「sqlservr.exe」を選択し、「開く」を
クリックします。
C:¥Program Files(x86)¥Microsoft SQL Server¥MSSQL14.xxx(※)¥MSSQL¥Binn¥sqlservr.exe
「MSSQL14.xxx」が「Program Files(x86)」にない場合は「Program Files」をご参照ください。
C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server¥MSSQL14.xxx(※)¥MSSQL¥Binn¥sqlservr.exe
※「XXX」は、SQLServer2017インストール時におけるインスタンス名です。
9.「アプリの追加」画面に戻りますので「SQL Server Windows NT‐64Bit」を選択し、「追加」をクリックします。
10.「許可されたアプリおよび機能」内に追加した「SQL Server Windows NT‐64Bit」が表示されますので、左側のチェックボックスと、右側の「プライベート」と「パブリック」のチェックボックスにそれぞれチェックを付けます。
11.引き続き、「sqlbrowser.exe」を設定するため、画面右下の「別のアプリの許可」をクリックします。
12.「アプリの追加」画面が表示されます。画面右下の「参照」をクリックします。
13.「参照」画面が表示されますので以下の場所から「sqlbrowser.exe」を選択し、「開く」をクリックします。
C:¥Program Files(x86)¥Microsoft SQL Server¥90¥Shared¥sqlbrowser.exe
14.「アプリの追加」画面に戻りますので「SQL Browser Service EXE」を選択し、「追加」をクリックします。
15.「許可されたアプリおよび機能」内に追加した「SQL Browser Service EXE」が表示されますので、左側のチェックボックスと、右側の「プライベート」と「パブリック」のチェックボックスにそれぞれチェックを付けます。
16.画面下部の「OK」をクリックします。
引き続き、下記「■パスワード保護共有」へお進みください。
■パスワード保護共有
<操作手順>
1.画面左上の「コントロールパネルホーム」をクリックします。
※一度、コントロールパネルを終了した場合は、再度コントロールパネルを開き直してください。
コントロールパネルの開き方は「■ファイアウォールの例外設定」の操作手順2.をご参照ください。
2.「コントロールパネルホーム」画面が表示されます。
「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックします。
3.「ネットワークと共有センター」画面が表示されます。
画面左上の「共有の詳細設定の変更」をクリックします。
4.「共有の詳細設定」画面が表示されます。
「すべてのネットワーク」をクリックして、「パスワード保護共有」を「無効」もしくは「オフ」に設定し「変更の保存」をクリックします。
<Windows10の場合>
<Windows11の場合>
※Windows11の場合は、「変更の保存」がありませんので、「パスワード保護共有」の設定を「オフ」に変更後、画面右上の「×」で終了します。
5.設定が完了しましたら、コントロールパネルを画面右上の「×」で終了します。
引き続き、下記「■プロトコルの有効化」へお進みください。
■プロトコルの有効化
SQLServerセキュリティ構成と構成マネージャーからSQLServerの設定を見直します。
<操作手順>
1.以下の方法で「SQL Server構成マネージャー」を開きます。
(ア)キーボードの「Windowsキー()」+「R」を押し「ファイル名を指定して実行」を表示します(またはデスクトップ画面のスタートボタンを右クリックし、表示されたリストから「ファイル名を指定して実行」をクリックします)。
(イ)以下のフォルダーパスを入力して「OK」をクリックします。
<SQL Server2017の場合>
C:¥WINDOWS¥SysWOW64¥SQLServerManager14.msc
2.左の画面から「SQL Serverネットワークの構成」-「使用しているインスタンス名のプロトコル」をクリックします。
3.右の画面で「共有メモリ」、「名前付きパイプ」、「TCP/IP」の「状態」をすべて『有効』にします。『有効』になっていない場合は、変更するプロトコル名を右クリックして、「有効化」をクリックします。
4.警告メッセージは「OK」をクリックします。
5.「SQL Server構成マネージャー」の左の画面から「SQL Server のサービス」をクリックします。
6.右側の画面で「SQL Server (使用しているインスタンス名)」と「SQL Server Browser」を右クリックして、「再起動」をクリックします。
7.再起動が終わりましたら、開いている画面は「×」で終了します。
8.再度ホストパソコンで販売王を起動してください。
D.クライアントとして利用するコンピューターでの設定を行います。
■クライアントパソコンへの製品インストール
クライアントパソコンに販売王がインストールされていない場合は、インストールを行ってください。
インストール方法についてはこちらをご参照ください。
なお、インストール完了後、以下のメッセージが表示されますので「今すぐ販売王XXを起動」のチェックを外して「完了」をクリックしてください。
※誤って販売王を起動した場合は、表示された画面を「キャンセル」または「×」で閉じ、販売王を終了してください。
■クライアントの接続先をホストパソコンに設定します。
<操作手順>
1.クライアントの販売王のインストールが完了しましたら、デスクトップ上に作成された販売王のショートカットアイコンをダブルクリックし、製品を起動します。
2.「オンラインアップデート」画面が表示されましたら、「はい」をクリックして、最新のサービスパックをインストールしてください。
3.クライアントパソコンにインストールを行った後に初めて製品を起動した場合、「導入方法確認」画面が表示されますので、「はい」をクリックします。
4.「データベース作成方法選択」画面が表示されますので、選択肢の中から、「○接続するサーバーを変更する」を選択し、「OK」をクリックします。
5.「接続先変更」の画面が表示されましたら、「■ホストサーバーの接続先を確認」の手順でメモに控えたホストサーバー名を、右側▼より選択して「接続」をクリックします。
6.ホストサーバーに接続できるとログイン画面が表示されます。
「データ名称」を選択し、「■クライアントのユーザー名を設定」にて作成したクライアントの「ユーザー名」を入力して「ログイン」をクリックします。
※パスワードを設定された場合は、パスワードを入力して「ログイン」をクリックします。
※接続先名がホストサーバー名になっているか確認してください。
7. 販売王が立ち上がりましたら、ホストパソコンとデータの内容が一致しているかご確認ください。