タブレット会計で入力した仕訳や銀行等の入出金明細、領収書等の証憑画像を、商工会クラウドを通じてMA1へ連携させることができます。また、MA1で入力した仕訳をタブレット会計へ連携させることも可能です。
- タブレット会計をお使いの事業者様と、商工会クラウド/MA1をお使いの商工会様を、シームレスにお繋ぎすることができます。
- 事業者様がタブレット会計を使って日々の売上や経費を入力し、商工会様が仕訳の監査・訂正、決算仕訳の入力等を行うといった運用が可能です。データはクラウドでリアルタイムに一元管理されます。
- 出納帳/元帳/試算表の帳票は、タブレット会計とMA1で同時に自動作成されますので、事業者様はリアルタイムにタブレット会計にて経営状況を確認することができます。
- すべてのデータや帳票はクラウドを通じてやり取りされますので、郵送やFAX、USBメモリーやメール等のやり取りは不要です。
※タブレット会計と商工会クラウド/MA1を連携させるには、商工会様が「商工会クラウド/MA1」をご導入いただく必要があります。
■運用イメージ
【連携の手順】
(1)連携させる事業所のデータを準備する
1.タブレット会計で会計帳簿を作成する・・・・・事業者の作業
2.商工会クラウドで事業者を登録する・・・・・商工会の作業
3.MA1で会計データを作成する・・・・・商工会の作業
4.MA1から商工会クラウドへ会計データを登録する・・・・・商工会の作業
(2)連携の初期設定を行う
1.商工会クラウドでタブレット会計との連携設定を行う・・・・・商工会の作業
2.契約認証コードを事業者へ伝える・・・・・商工会の作業
3.タブレット会計で商工会との連携を開始する・・・・・事業者の作業
4.MA1でデータ取得を行う・・・・・商工会の作業
5.MA1でタブレット会計との科目の関連付けを行う・・・・・商工会の作業
6.MA1でデータ格納を行う・・・・・商工会の作業
(3)仕訳や入出金明細、証憑画像を連携する
1.タブレット会計で会計監査を依頼する・・・・・事業者の作業
2.MA1でデータ取得を行う・・・・・商工会の作業
3.MA1でタブレット会計の仕訳候補を訂正・登録する・・・・・商工会の作業
4.MA1でデータ格納を行う・・・・・商工会の作業
【操作方法】
(1)連携させる事業所のデータを準備する
1.タブレット会計で会計帳簿を作成する
タブレット会計に連携させる店舗や会社の基本的な情報を入力して、新しい会計帳簿を作成します。
連携させる事業所の会計帳簿が既に作成済みの場合は、この操作は不要です。
詳しい操作方法は、タブレット会計Q&Aの「新しい会計帳簿の作成」をご覧ください。
[Q&A] 新しい会計帳簿の作成 https://support.kaikei-bank.com/hc/ja/articles/215094988
※タブレット会計のアカウントを作成していない場合は、まず先に新規アカウントの作成を行ってください。
その後、「ログイン方法」の手順にしたがってログインしてください。
[Q&A] 新規アカウントの作成 https://support.kaikei-bank.com/hc/ja/articles/215620147
[Q&A] ログインの方法 https://support.kaikei-bank.com/hc/ja/articles/215035658
2.商工会クラウドで事業者を登録する
商工会クラウドへ連携させる新しい事業者を登録します。
連携させる事業者が既に登録済みの場合は、この操作は不要です。
詳しい操作方法は、商工会クラウド マニュアルの「事業所を登録する」をご覧ください。
※商工会クラウドへログインしていない場合は、まず先にログインを行ってください。
商工会クラウド マニュアルの「本サービスの開始と終了」をご覧ください。
3.MA1で会計データを作成する
連携させる事業所の会計データが既に作成済みの場合は、この操作は不要です。
4.MA1から商工会クラウドへ会計データを登録する
商工会と事業者との間でやりとりする会計データを、MA1の「データ同期」の機能を使って商工会クラウドへ登録します。
会計データを登録することで、商工会からも事業者からもそれぞれ同一のデータを見ることができます。
詳しい操作方法は、MA1マニュアルの「同期する事業所のデータを登録する」をご覧ください。
※MA1で「データ同期」を行うには、商工会クラウドへのログインなど、いくつかの準備が必要です。
MA1マニュアルの「データ同期とは」をご覧ください。
これで連携させる事業所のデータの準備は完了です。
続いて、連携の初期設定を行ってください。
(2)連携の初期設定を行う
1.商工会クラウドでタブレット会計との連携設定を行う
商工会クラウドの「事業所設定」機能を使って、連携させる商工会クラウドの事業所とタブレット会計の会計帳簿を繋ぎ合わせ(ペアリング)するための準備を行います。
①ペアリングする事業所を、商工会クラウドの「事業所一覧」から「修正」で開きます。
詳しい操作方法は、商工会クラウド マニュアルの「事業所を登録する」をご覧ください。
②開いた「事業所設定」画面を下へスクロールさせて、「連携設定」の+マークをクリックします。
※ペアリングする事業所は電話番号が入力されている必要があります。
③開いた「タブレット会計連携」の「契約認証コード取得」ボタンをクリックします。
このあと表示される「契約認証コード」は以降の手順で必要となりますので、紙へメモするなどして控えておいてください。
2.契約認証コードを事業者へ伝える
先の手順で控えた「契約認証コード」を、電話やFAX、メールなどで事業者へ伝えてください。
このコードは事業者・会計データごとに異なります。誤って他の事業者へ伝えるといったことの無いようにご注意ください。
なお「契約認証コード」には有効期限がありますので、期限内に「3.タブレット会計で会計事務所との連携を開始する」を完了させてください。有効期限を過ぎても処理を行わないでいると、そのコードは無効になり連携ができなくなります。その場合は、再度契約認証コードを取得し直してください。
3.タブレット会計で商工会との連携を開始する
タブレット会計の「会計監査」機能を使って、連携させる商工会クラウドの事業者とタブレット会計の会計帳簿を繋ぎ合わせ(ペアリング)します。
①タブレット会計へ「ログイン方法」の手順にしたがってログインした後、「会計帳簿の選択」の手順にしたがって連携させる会計帳簿を選択します。
[Q&A] ログインの方法 https://support.kaikei-bank.com/hc/ja/articles/215035658
[Q&A] 会計帳簿の選択 https://support.kaikei-bank.com/hc/ja/articles/215095438
②ホーム画面でアイコンをタップして設定を呼び出します。
[Q&A] ホーム画面の使い方 https://support.kaikei-bank.com/hc/ja/articles/215929227
③設定画面で「会計監査」をタップします。
④会計監査画面で、先の手順で商工会より受け取った「契約認証コード」を入力します。
⑤会計監査画面で「会計事務所との連携を開始」をタップします。
4.MA1でデータ取得を行う
先の手順でペアリング済みの会計データを、MA1の「データ同期」の機能を使って商工会クラウドから取得します。会計データの設定を変更しますので「更新」モードで取得してください。
※タブレット会計でペアリングをしてからMA1でデータ取得ができるようになるまで、若干の時間がかかります。もしデータ取得ができなかった場合は、しばらく時間を置いてから再度処理を行ってください。
詳しい操作方法は、MA1マニュアルの「データを取得するには」をご覧ください。
5.MA1でタブレット会計との科目の関連付けを行う
取得した会計データに対して、MA1の「タブレット会計連携」機能を使ってタブレット会計との科目の関連付けを行います。
①MA1で「簡易振替伝票入力」を起動します。
詳しい操作方法は、MA1マニュアルの「借方・貸方科目が1対1の仕訳を入力する」をご覧ください。
②起動した「簡易振替伝票入力」画面で[タブレット会計連携]ボタンをクリックします。
※タブレット会計でペアリングをしてからMA1で「タブレット会計連携」ができるようになるまで、若干の時間がかかります。もし「タブレット会計連携」ができなかった場合は、しばらく時間を置いてから再度処理を行ってください。
③「タブレット会計連携」の確認メッセージが表示されます。
事業所や会計期間等を確認して問題がなければ、[実行]ボタンをクリックします。
④表示された「タブレット会計連携・科目連携」画面で、タブレット会計の科目とMA1の科目の関連付けを行います。
基本的な科目は自動的に関連付けされますが、追加した科目や名称を変更した科目は関連付けされません。関連付けされなかった科目については、手動で関連付けを行ってください。この画面でMA1へ科目を追加することも可能です。
- 既存の勘定科目に関連付ける : MA1既に存在している勘定科目に関連付けます。
該当するMA1の科目を選択してください。
- 勘定科目を追加して関連付ける : MA1に新たな勘定科目を追加して関連付けします。
「科目追加詳細」ボタンをクリックして必要な情報を入力してください。
またタブレット会計で口座を登録している場合は、その口座は自動的に「補助科目を追加して関連付ける」の処理がなされます。[科目追加詳細]ボタンをクリックして必要な情報を入力してください。
⑤科目の関連付けが完了したら[取込開始]ボタンをクリックします。
処理が完了するとログが出力されます。必要に応じて「ログの内容を今すぐ確認する」ボタンをクリックして確認してください。通常はログの確認は不要ですので「閉じる」ボタンをクリックします。
6.MA1でデータ格納を行う
科目の関連付けを終えた会計データを、MA1の「データ同期」の機能を使って商工会クラウドへ格納します。
詳しい操作方法は、MA1マニュアルの「データを格納するには」をご覧ください。
これで連携の初期設定は完了です。
続いて、仕訳や入出金明細、証憑画像の連携を行ってください。
(3)仕訳や入出金明細、証憑画像を連携する
1.タブレット会計で会計監査を依頼する
タブレット会計を使って銀行等の入出金明細を取得したり、領収書等の証憑画像を保存したりします。また日々の売上や経費の仕訳を入力します。
これらのデータを商工会へ送る操作を、タブレット会計では「会計監査」と呼びます。
①タブレット会計へ「ログイン方法」の手順にしたがってログインした後、「会計帳簿の選択」の手順にしたがって会計監査行う会計帳簿を選択します。
②ホーム画面でアイコンをタップして設定を呼び出します。
③設定画面で「会計監査」をタップします。
※上記①②③の操作方法については、先に説明した「(2)連携の初期設定を行う」の「3.タブレット会計で会計事務所との連携を開始する」をご覧ください。
④会計監査画面で、いつまでを監査対象とするのかを定める日付を入力します。
※操作ミスをなくすため、未来日付は入力できません。
⑤会計監査画面で「監査依頼」をタップします。
監査を依頼した日付以前の仕訳は、タブレット会計では修正できなくなります(ホーム画面で日付の背景が暗くなります)。これは商工会で監査済みの仕訳を誤って修正してしまわないための機能です。
2.MA1でデータ取得を行う
会計監査対象の会計データを、MA1の「データ同期」の機能を使って商工会クラウドから取得します。
会計データの設定を変更しますので「更新」モードで取得してください。
※タブレット会計で会計監査の依頼を行ってからMA1でデータ取得ができるようになるまで、若干の時間がかかります。もしデータ取得ができなかった場合は、しばらく時間を置いてから再度処理を行ってください。
詳しい操作方法は、MA1マニュアルの「データを取得するには」をご覧ください。
3.MA1でタブレット会計の仕訳候補を訂正・登録する
タブレット会計から受け取った監査対象の仕訳候補を、MA1の「タブレット会計連携」機能を使って訂正し登録します。
①MA1で「簡易振替伝票入力」を起動します。
②起動した「簡易振替伝票入力」画面で「タブレット会計連携」ボタンをクリックします。
③「タブレット会計連携」の確認メッセージが表示されます。
※上記①②③の操作方法については、先に説明した「(2).連携の初期設定を行う」の「5.MA1でタブレット会計との科目の関連付けを行う」をご覧ください。
④「タブレット会計連携・仕訳連携」画面に、タブレット会計から受け取った監査対象の仕訳候補が表示されます。
- 「取込方法」を選択することで、その仕訳候補をMA1へ取り込む(登録する)か、仕訳候補から削除するか、保留にするかを選ぶことができます。
- 仕訳候補の内容を必要に応じて修正することができます(修正可能項目:取引日付、摘要、補助摘要、借方科目、借方金額、貸方科目、貸方金額 等)。
- 「証憑」にマークのある仕訳候補は、マークをクリックすることで領収書等の証憑画像が確認できます。タブレット会計で入力した仕訳の勘定科目を確認する際等に活用できます。
- 仕訳候補のチェックや訂正が完了したら、画面上の[実行]ボタンをクリックして、MA1に仕訳を登録します。
※タブレット会計で入力された単一仕訳を複合仕訳へ変更するには、一度MA1へ仕訳を取り込んでから変換してください。
同様に、タブレット会計で入力された複合仕訳を単一仕訳へ変更するには、MA1へ仕訳を取り込んでから変換してください。
⑤「簡易振替伝票入力」画面に、先の手順で登録した仕訳が表示されます。
タブレット会計から取り込んだ仕訳には マークが表示されます。
4.MA1でデータ格納を行う
仕訳の訂正・登録を終えた会計データを、MA1の「データ同期」の機能を使って商工会クラウドへ格納します。これにより、MA1で訂正・登録を行った仕訳がタブレット会計へ反映されます。タブレット会計の出納帳や試算表を確認してください。
※MA1でデータ格納してからタブレット会計に反映されるまで、若干の時間がかかります。
もし反映されていなかった場合は、しばらく時間を置いてから再度確認してください。
詳しい操作方法は、MA1マニュアルの「データを格納するには」をご覧ください。
これでタブレット会計/MA1連携に関する一通りの手順は終了です。
連携済み(ペアリング済み)の事業所は、以降は(3)の手順を行うだけで運用できます。
連携させる事業所が増えた場合は(1)と(2)の手順を行ってください。
タブレット会計/MA1連携に関してわからない点がありましたら、別途取りまとめした「よくあるご質問」をご覧ください。