「年調」→「年調データ入力」画面にて、年末調整の計算後表示される金額がいくつかございます。
「差引超過額又は不足額」と「控除外額」について、ご案内いたします。
目次 (見出しをクリックすると、該当ページに移動します)
|
A.「差引超過額又は不足額」について
こちらの金額は、「1年間に支払いされた給与や賞与から控除された所得税の合計額」(ア)と、年末調整の計算の結果算出された「年調年税額」(イ)と差し引きした金額になります。
こちらの金額の大小関係により、還付又は不足になります。
・(ア)>(イ)の時:控除している所得税額の方が多くなるので、マイナスで表示され還付になります。
・(ア)<(イ)の時:控除している所得税額の方が少なくなるので、プラスで表示され不足になります。
下の図の例では、(ア)の金額:12,280円に対して、(イ)の金額が0円なので、「差引超過額又は不足額」がマイナスになり12,280円が還付になります。
※年調方法で【給与年調】を選択している場合は、(ア)の金額には最終給与単月での所得税額は省かれています。
例 最終給与が12月給与の場合は、12月給与で計算された所得税額だけが省かれています。
同様に【賞与年調】を選択している場合は、(ア)の金額には最終賞与の回での所得税額は省かれています。
B.「控除外額」について
定額減税の控除対象金額に対して、今年6月以降の給与や賞与では控除できなかった金額がある場合は、源泉徴収票の摘要欄に控除されていない金額(控除外額)を記載することになっております。
以下は、国税庁発行の「令和6年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表の作成と提出の手引」からの抜粋です。
給料王では、「年調」→「年調データ入力」画面上の[取込]→[摘要取込]から定額減税の情報を取り込むことで、源泉徴収票の摘要欄に「控除外額」が印字されます。
※ご注意ください
年末調整の計算結果を元に定額減税の情報が取り込まれます。
そのため、年調計算の処理が全て終わりましたら、源泉徴収票を印刷する前に摘要取込を行ってください。
<操作手順>
1.「年調」→「年調データ入力」にて[取込]→[摘要取込]をクリックします。
2.「取込対象選択」画面が表示されましたら、「定額減税・扶養情報取込」にチェックマークを入れ、[取込]ボタンをクリックします。
3.画面下の「源泉徴収票の摘要欄」に、定額減税の情報が取り込まれます。
年末調整を行った際に、年調所得税額と年調減税額の金額によって表示が異なります。
A.年調減税額を全額控除できた場合(年調所得税額(ウ)≧年調減税額(エ)の場合)
源泉徴収票の摘要欄には、源泉徴収時所得税減税控除済額に年調減税額、控除外額に「0円」が表示されます。
(例)年調減税額が30,000円の場合
B.年調減税額が控除しきれなかった場合(年調所得税額(ウ)<年調減税額(エ)の場合)
源泉徴収時所得税減税控除済額に実際に控除した金額、控除外額に控除しきれない金額が表示されます。
(例)年調減税額120,000円の内、34,550円控除ができ、控除しきれなかった金額が85,450円の場合