青色申告決算書を作成する際に、複数の事業がある場合で「不動産所得用」または「農業所得用」の損益計算書に金額が反映されない場合、以下のA~Dの内容をご確認ください。
※なお、「貸借対照表」は全事業所の合計金額が集計されます。
<確認事項>
A:「事業所・消費税情報設定」にて科目体形の設定を確認します。
1.「導入」→「事業所・消費税情報設定」を開きます。
2.画面上の「その他」タブを開き、科目体系を確認します。
作成したい申告書の様式が設定されていない場合は、科目体系の右側▼をクリックし、表示されたリストより選択してください。
(例)「一般用」と「不動産所得用」の「青色申告決算書」を作成する場合
3.科目体系を確認後、画面下の[設定]ボタンをクリックします。
B:「部門設定」にて「所得区分」を確認します。
「導入」→「部門設定」を開き、設定されている部門の「所得区分」欄が正しく選択されているかご確認ください。
・一般所得用の部門の場合・・・「営業所得」
・不動産所得用の部門の場合・・「不動産所得」
・農業所得用の部門場合 ・・・「農業所得」
(例)一般用と不動産所得用を両方作成する場合
「所得区分」が営業所得、不動産所得の部門をそれぞれ作成し、仕訳入力時に該当の部門を選択して入力します。
※複数の事業がある場合で部門を作成する方法についてはこちらをご参照ください。
C:入力済の仕訳の部門を確認します。
「帳簿」画面で入力した仕訳に該当の部門が選択されているかご確認ください。仕訳に部門が選択されていない、または異なる部門が選択されている場合は、「青色申告決算書」に金額が正しく反映されませんので、ご注意ください。
(例)「青色申告決算書(不動産所得用)に金額を集計したい場合
【×:青色申告決算書(不動産所得用)に集計されない仕訳例】
該当の仕訳に不動産所得用の「部門」が設定されていない
【〇:青色申告決算書(不動産所得用)に集計される仕訳例】
該当の仕訳に不動産所得用の「部門」が設定されている
D:「減価償却資産登録」に設定している部門(部門あん分)の設定を確認します。
「管理」→「減価償却資産登録」では、減価償却資産を事業区分「一般」・「不動産」・「農業」に分けて登録し、「部門あん分」タブにて、部門別に減価償却費を計上する割合を設定します。
部門あん分可否、「あん分」の割合が設定されているかご確認ください。
(例)「青色申告決算書(不動産所得用)」に減価償却費を全額計上する場合
1.「管理」→「減価償却資産登録」を開きます。
2.該当資産をダブルクリック、または画面左上の[修正]ボタンをクリックします。
3.「部門あん分」タブを開きます。
4.「部門あん分可否」:「〇する」を選択(●)し、「不動産」のあん分欄に[100]と入力します。
5.画面下の[登録]ボタンをクリックして画面を閉じてください。
※既に「減価償却費仕訳転送」より減価償却の仕訳を転送している場合は、修正後の「部門あん分」の内容で再転送していただく必要があります。転送済の仕訳を削除し、「減価償却費仕訳転送」より減価償却に関する仕訳を再転送してください。
上記A~Dを確認後、「青色申告決算書」に正しく金額が反映されているかご確認ください。