税率が混在している場合は、「テキストデータ出力」、「テキストデータ入力」機能を使って、テキストデータ経由で税込単価を一括で設定することが可能です。
■こんなときは 商品の単価を伝票作成時に都度手入力するため税込単価の設定が不要で、伝票に表示される「税区分」の初期値のみ『税込』とされたい場合は、手順A→C→Dの順に操作を行ってください。 |
A.商品の情報をテキストデータ出力します
1.ダイレクトメニューの「ツール」-「テキストデータ出力」を開きます。
2.「出力形式名称(L)」に『商品台帳(販売王20~形式)』を指定します。
3.画面左下の[出力形式編集(E)]をクリックします。
4.画面左下の「出力形式」-「Csv出力形式」で以下の加工を行います。
◆「商品コード」と税込単価項目だけを残します。
(ア)2行目の「商品台帳.この商品を使用しない」をクリックします。
(イ)画面下部の[削除(E)]をクリックします。
(ウ)3行目の「商品台帳.商品名フリガナ」をクリックします。
(エ)3行目に「商品台帳.税込標準小売単価」が表示されるまで[削除(E)]をクリックします(32回)。
※削除しすぎた場合は、画面を閉じ手順3からやり直してください。
※税込単価を計算するのに税抜単価が必要な場合は削除しないで残してください。
(オ)8行目の「商品台帳.原単価」をクリックします。
(カ)画面下部の[削除(E)]をクリックして、以降の項目をすべて削除します。
★ポイント★
キーボードの「Alt」キー + 「E」キーを押したままにすると素早く削除が行なえます。
「値が入っている行のみ削除可能です。」が表示された場合は、[OK]をクリックします。
下図のように1~7行目までの形式となれば完了です。
※削除された項目によっては下図の通りにならない場合があります。
5.画面右下の「データ一覧(W)」で56行目の「商品台帳.販売時課税区分」の「固定値」に半角の『2』を指定します。
※最終的に商品の販売時課税区分を一括で『税込』に変更するためです。
※削除された項目によっては56行目ではない場合があります。
6.画面下部の[別名保存(F11)]をクリックします。
7.「別名保存」画面が表示されますので、以下の設定を行います。
(ア)「レイアウト名称(L)」に『商品台帳(税込単価修正)』と入力します。※他の名前でも構いません。
(イ)[保存(F12)]をクリックします。
8.「テキストデータ出力」画面に戻りますので、「出力ファイル名(F)」の右側にある[参照(R)]をクリックします。
9.「ファイルを開く」画面が表示されますので、以下の設定を行います。
(ア)「ファイルの場所(I)」を『デスクトップ』に変更します。
(イ)「ファイル名(N)」に『商品』と入力します。
(ウ)[開く(O)]をクリックします。
10.「テキストデータ出力」画面に戻りますので、画面下部の[開始(F12)]をクリックします。
11.「正常にXXX件のテキストデータを出力しました。」メッセージは、[OK]をクリックします。
12.「テキストデータ出力」画面を閉じます。
B.出力したデータに税込単価を設定します
デスクトップに出力した「商品.csv」ファイルを開き、それぞれの商品の税込単価を入力します。
※パソコン環境によっては「.csv」は表示されません。
■こんなときは 商品コードの桁数が多い場合や、先頭に0がついている場合など、Excelの仕様でコードが別の値に変換されてしまったり、先頭の0が削除されてしまう場合があります。 そのままファイルを保存してしまうとコードが別の値で上書きされてしまうため、販売王で取り込む際にエラーとなってしまいます。 Excelによってコードを変更されずに加工するためには以下のQ&Aの方法でファイルを開いてください。 |
すべての商品で税込単価の入力が終わりましたらファイルを保存して画面を閉じます。
※Excelの操作方法についてはご案内できかねます。
※すべての税込単価を使用する必要はありません。
<設定例>
★ポイント★
どの単価を使用するかは「得意先登録」-「販売/回収」にある「売値区分(U)」の設定によって決まります。
ご自分のデータで使用している売値区分に単価をご入力ください。
(例)下図の場合は「標準売値」が指定されていますので、該当の得意先で正しく税込単価が表示されるようにするためには、CSVファイルの「税込標準売値」に単価を入力する必要があります。
C.テキストデータを取り込みます
1.ダイレクトメニューの「ツール」-「テキストデータ入力」を開きます。
2.「入力形式(L)」に手順Aで作成した『商品台帳(税込単価修正)』を指定します。
3.「入力元」で「パソコン内のファイル(O)」を選択し、「ファイル名(F)」右の[参照(R)]をクリックします。
4.「ファイルを開く」画面が表示されますので、手順Aでデスクトップに出力した『商品.csv』をダブルクリックします。
※パソコン環境によっては「.csv」は表示されません。
5.「テキストデータ入力」画面に戻りますので、画面下部の[開始(F12)]をクリックします。
※「エラーデータ出力ファイルを上書きしてよろしいですか?」メッセージが表示された場合は、[はい(Y)]をクリックします。
6.取り込み前のプレビューが表示されますので、タイトルと対応しているデータが一致していることを確認して、[開始(F12)]をクリックします。
7.「正常にXXX件のテキストデータを入力しました。」メッセージは、[OK]をクリックします。
8.「テキストデータ入力」画面を閉じ、ダイレクトメニューの「台帳」-「商品登録」を開きます。
9.税込単価を取り込んだ商品を呼び出し、「価格」タブをクリックします。
「税込」側の単価が入力されていること、「主な課税区分 販売時(N)」が『税込』になっていることをご確認ください。
D.課税方法の初期値を「税込」に変更します
今後、登録する伝票において税込が初期値となるように設定を変更します。
1.ダイレクトメニューの「導入」-「自社情報設定」を開きます。
2.画面下部の[次へ(N) >]をクリックし、次の画面でもクリックします。
3.個別の機能設定画面が表示されますので、以下の設定を行います。
(ア)画面左から「販売管理」-「販売時消費税管理」-「販売時税処理選択」をクリックします。
(イ)画面右から「②税込(内税)で販売することが多い(2)」をクリックします。
(ウ)画面下部の[完了(F12)]をクリックします。
4.「~処理を開始してもよろしいですか?」は、[OK]をクリックします。
この設定により今後、商品を登録する際の「主な課税区分 販売時(N)」の初期値が『税込』となります。
そのため該当の商品を売上入力などで指定した際に、「税区分」欄に自動的に『税込』が表示されるため、手動で変更する必要が無くなります。
※得意先の登録で他の税区分を優先する設定にしている場合を除きます。
以上で今後税込にて伝票入力するための準備は完了です。
引き続き伝票入力をお試しください。