給料王で年末調整を行う際に、何月給与から何月給与までを年末調整の対象にするかを選択することができます。
「年末調整の対象となる給与」に表示される期間は、「給与処理月」で選択します。
(1月~12月を選択した場合は、「1月給与」から「12月給与」までが対象となります。)
<操作手順>
1.「設定」→「給与規定」を開きます。
2.「基本」タブ内の「給与基準」と、「年末調整の対象となる給与」を確認します。
所得税法上、年末調整の対象となる給与は支給日が1月~12月に含まれる期間となります。
通常は、「1月~12月」を選択しますが、ケースによっては「12月~11月」、「2月~1月」
を選択します。
ケース1(通常):「1月~12月」
1月給与(1月支給分)~12月給与(12月支給分)までを、年末調整の対象とする場合は、「1月~12月」を選択します。
1.「設定」→「グループ支給日設定」をクリックします。
2.画面左上の該当支給グループをクリックし、右側の「給与年月」、「締め日」、「支給日」を確認します。
例:支給日基準 当月末日締め、翌月5日払いの場合
例:源泉徴収簿の表示
ケース2(締め日基準):「12月~11月」
12月給与(1月支給分)~11月給与(12月支給分)までを、年末調整の対象とする場合は、「12月~11月」を選択します。
1.「設定」→「グループ支給日設定」をクリックします。
2.画面左上の該当支給グループをクリックし、右側の「給与年月」、「締め日」、「支給日」を確認します。
例:締め日基準 当月末日締め、翌月5日払いの場合
例:源泉徴収簿の表示
ケース3:「2月~1月」
2月給与(2月支給分)~1月給与(12月支給分)までを、年末調整の対象とする場合は、「2月~1月」を選択します。
例:支給日基準 当月末日締め、翌月5日払いの場合
毎年12月末締めの給与は、当年12月中に前倒しで支給する。
1.「設定」→「グループ支給日設定」をクリックします。
2.画面左上の該当支給グループをクリックし、右側の「給与年月」、「締め日」、「支給日」を確認します。
例:源泉徴収簿の表示
「年末調整の対象となる給与」の対象期間につきまして詳しくは、税務署等にご確認ください。
<こんな時は>
年度の途中で締め日や、支給日を変更し、昨年度と今年度の「年末調整の対象となる給与」が変更となる場合は、以下の点をご確認ください。
「年末調整の対象となる給与」を変更した際にメッセージが表示される場合がございます。
運用に伴い集計される給与データをご確認の上変更してください。必ず年末調整計算結果をご確認の上ご使用ください。
年調年 |
年末調整の対象となる給与 |
集計される給与データ |
20X1年 |
1月~12月 |
20X1年 1月~20X1年12月 |
20X2年 |
12月~11月 |
20X1年12月~20X2年11月 |
例のように「年末調整の対象となる給与」を変更しますと20X1年12月給与データが重複します。
この場合には、「年調データ入力」画面の「調整欄」でデータの修正を行ってください。
例:「20X1年」の年末調整の対象となる給与を「1月~12月(20X1年 1月~20X1年12月)」から、「20X2年」の年末調整の対象となる給与を「12月~11月(20X1年12月~20X2年11月)」に変更した場合
例:給与年調の場合
<年調データ入力画面>
20X1年 年末調整の対象となる給与:1月~12月
なお、賞与年調の場合、最後の賞与の所得税は計算されません。
単独年調の場合、12支給分の給与、賞与の所得税も含めて年末調整を行います。
20X2年 年末調整の対象となる給与:12月~11月
<年調データ入力画面>
1.「年調」→「年調年度指定」を開きます。
2.「20X2年」を選択後、[設定]ボタンをクリックします。
3.「設定」→「給与規定」を開きます。
4.「年末調整の対象となる給与」を「12月~11月」に変更後、[設定]ボタンをクリックします。
5.メッセージが表示されましたら[OK]ボタンをクリックします。
6.「年調」→「年調データ入力」画面を開きます。
7.「年調データ入力検索」画面はそのまま[開始]ボタンをクリックします。
8.左側に表示されている社員を全員クリックします。
社員が多い場合は1名ずつクリックすると大変ですので、一番上に表示されている社員をクリックした後、キーボードの矢印キーの「↓」を押しっぱなしにして、一番下に表示されている社員まで黒枠が動くようにします。
9.「年調データ入力」画面を終了します。
10.「年調」→「源泉徴収簿」を開きます。
11.「年末調整の対象となる給与」を「12月~11月」に変更しますと、源泉徴収簿の1月の欄には、20X1年12月の給与情報が表示されます。
12.各社員の「1月」欄に表示される12月給与の「課税支給」「社会保険」「算出税額」をメモ等に控えます。
13.「年調」→「年調データ入力」画面にて、20X2年度で調整欄にて重複した20X1年12月の情報をマイナスで入力します。
なお、年末調整の対象となる給与の変更によって、給与の金額が不足する場合は、プラスで調整欄にご入力ください。