農業簿記では、入力する伝票日付によって税率を自動判定する機能があります。
そのため最新バージョンの農業簿記を利用している場合は、消費税改正があっても農業簿記の設定を変更する必要はありません。
もしも正しくない消費税率が設定されていた場合は、一括で変更することもできます。
例として「お決まり仕訳」の消費税率を確認する方法、および一括で税率を変更する方法をご案内いたします。
A.現在設定されている消費税率を確認する方法
1.「初期」→「詳細」→「お決まり仕訳登録」を開きます。
現在設定されている消費税率をご確認ください。
率の種類 |
仕訳入力時の動作 |
標準 |
取引日付が2019/10/1以降なら10%、2019/9/30以前なら8%を自動表示します。 |
軽減 |
取引日付が2019/10/1以降なら8%(軽減)、2019/9/30以前なら8%を自動表示します。 |
10% |
取引日付にかかわらず、消費税率を10%で表示します。 |
8%(軽減) |
取引日付にかかわらず、消費税率を8%(軽減)で表示します。 |
8% |
取引日付にかかわらず、消費税率を8%で表示します。 |
5% |
取引日付にかかわらず、消費税率を5%で表示します。 |
3% |
取引日付にかかわらず、消費税率を3%で表示します。 |
B.消費税率を一括で変更する方法
※一括修正した内容を取り消す(変更する前の状態に一括で戻す)ことはできませんので、この操作の前に、「データ保存(バックアップ)」をおこなうことをお勧めします。
1.「初期」→「詳細」→「お決まり仕訳登録」を開きます。
2.画面右上の[税率変更]ボタンをクリックします。
3.確認メッセージが表示されますので[OK]ボタンをクリックします。
4.「税率変更」ダイアログが表示されます。
現在設定されている消費税率と、変更後の消費税率を設定します。
変更前・変更後の税率や、一括変更したい仕訳辞書の条件を設定し、[実行]ボタンをクリックします。
※ここで指定した条件に当てはまる、すべての仕訳辞書が一括変更されます。
実行すると変更する前の状態に一括で戻すことはできませんのでご注意ください。
例:「売上高」の取引を、全て「日付に従う(軽減)」に変更する場合
※「消費税額も合わせて計算する」について
「内税」「外税」で金額を設定している場合は消費税額も登録されています。
「仕訳辞書」「お決まり仕訳」「振替伝票事例」に登録されている消費税額を、新しい税率で再計算する場合はチェックを付けてください。
4.一括変更が完了すると下記のメッセージが表示されます。
[OK]をクリックし、仕訳辞書の「率」欄が変更されていることをご確認ください。
※変更前の状態に戻したい仕訳辞書・お決まり仕訳・振替伝票事例がある場合は、個別に修正や編集を行ってください。
※以上の設定は、これから「仕訳辞書」「お決まり仕訳」「振替伝票事例」を利用して入力する仕訳について適用されます。
すでに入力済みの仕訳には影響しませんのでご注意ください。
すでに入力済みの仕訳については、帳簿入力画面より直接税率を変更してください。