得意先登録の「税計算タイミング」や「税端数処理」の変更は以下の条件のときに可能です。
A.変更可能な条件
得意先の請求締切後、売上伝票が1件も登録されていない状態(該当の得意先に未請求の売上伝票が1件もない状態)であれば、「税計算タイミング」や「税端数処理」の変更が可能です。
例えば、4/20までの売上伝票の締め処理を行い、4/21以降に売上伝票が入力されていなければ、「税計算タイミング」や「税端数処理」を変更できます。
4/21以降に売上伝票が入力されている場合は、その売上伝票を削除していただくか、その売上伝票を締め処理していただくことで「税計算タイミング」や「税端数処理」を変更できます。
B.請求締切後に売上伝票が入力されていた場合の変更手順
「税計算タイミング」や「税端数処理」を変更しようとした際に以下のメッセージが表示される場合は、未請求の売上伝票が存在するため上記Aの条件に該当しない状態です。
■税計算タイミングは変更できません。メッセージID:83715
<18~20シリーズ>
<22シリーズ以降>
■税端数処理は変更できません。メッセージID:83714
<18~20シリーズ>
<22シリーズ以降>
この場合、一時的に「締め処理後に売上伝票が発生していない状態(未請求の売上伝票がない状態)」にするために以下の操作を行います。
1.ダイレクトメニューの「販売業務」-「請求締切」を開きます。
2.「請求締めグループ」は『0 随時請求』、「請求予定日」は全期間の売上伝票を締める必要があるため、「 」~「 」のように日付を空白にします。
3.画面左上の「請求先」タブを開き、該当の得意先を絞り込み、[開始]ボタンをクリックします。
4.請求先が表示されますので、画面上部の[締め開始]ボタンをクリックします。
5.締め処理画面が表示されますので、『締め日処理だけ行い、印刷しない』にチェックを入れ、[開始]ボタンをクリックします。
以上の操作で「締め処理後に売上伝票が発生していない状態(未請求の売上伝票がない状態)」になるため、ダイレクトメニューの「台帳」-「得意先登録」にて、「税計算タイミング」や「税端数処理」の変更が可能となります。
これ以降に新規作成する売上伝票の消費税額は、変更後の設定で計算されます。
【こんなときは1】
税計算タイミングや税端数処理を変更する際に、最新の締め処理をしているにもかかわらず、「税計算タイミングは変更できませんでした。[請求締切]での締め処理後、次の請求分の伝票が入力されていない状態であれば変更が可能です。」が表示される場合は、こちらをご参照ください。
【こんなときは2】
「税計算タイミング」や「税端数処理」変更しても、登録済みの売上伝票は修正を行わない限り変更前の消費税額で表示されます。
登録済の伝票を変更した「税計算タイミング」や「税端数処理」で再計算させたい場合は、以下の操作を行います。
(ア)ダイレクトメニューの「販売業務」-「売上入力」を開きます。
(イ)画面左上の「伝票番号」の▼ボタンをクリックし、「売上伝票の検索:絞込み:」画面が表示されますので、該当の売上伝票を呼び出します。
(ウ)「売上入力」画面に該当の伝票が表示されますので、「付箋」を4回クリックします。
※4回クリックすることで最初の状態に戻ります。
初期値 |
1回目 |
2回目 |
3回目 |
4回目 |
→ |
→ |
→ |
→ |
(エ)画面上部の[登録]ボタンをクリックします。登録をすると、変更後の消費税額に再計算されます。