現在一番多くいただいている年末調整に関する印刷についてご案内いたします。
【 よくあるご質問 】 (見出しをクリックすると、該当箇所にジャンプします。)
『源泉徴収簿』 A.源泉徴収簿を見た時に12月給与の算出税額欄が空欄になっている
C.源泉徴収簿の「源泉控除対象配偶者」の当初が【無】になっている
『源泉徴収票』
F.源泉徴収票の「(源泉)控除対象配偶者の有無等」欄で【有】に〇が付かない
G.源泉徴収票の「住宅借入金等特別控除の額」と内訳の金額が一致していません
H.給料王専用用紙を使って「源泉徴収票」や「給与支払報告書」を印刷したら印字位置がずれてしまう
『給与明細や賞与明細』 I.「給与(賞与)データ入力」の『年末調整額』に過不足額を反映させたい
J.年末調整結果の所得税還付額または徴収額が給与明細や賞与明細に印字されない
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以下、それぞれの回答をご案内いたします。
A.源泉徴収簿を見た時に12月給与の算出税額欄が空欄になっている
年末調整の確定処理を行った際に年調方法を【給与年調】にしている場合は、最終給与の所得税計算を省いて行っているため、源泉徴収簿の12月給与の算出税額欄は空欄になります。
<令和6年度の場合>
※定額減税額は▲で表示されます。
年調方法は、以下の画面から確認できます。
1.「年調」→「給与規定」を開きます。表示された画面右側中ほどに年調方法がございます。
2.既に年末調整の確定処理を行われている場合は、「年調」→「年調データ入力」画面で年調方法が確認できます。
B.源泉徴収簿の「配偶者の有無」欄が【有】に〇が付かない
配偶者がいるのに源泉徴収簿の「配偶者の有無」欄の【有】に〇が付かない場合は、「扶養」の登録画面に配偶者のご登録をしていただくことで、【有】に〇が付くようになります。
以下の登録については、こちらに〇を付けるためだけになります。
他に影響はございませんのでご安心ください。
1.「設定」→「社員情報設定(個別入力)」を開きます。
2.該当社員のお名前をクリックして、画面上部の[扶養]ボタンをクリックします。
3.「扶養」画面が開きますので、画面右側中ほどの[追加]ボタンをクリックします。
4.「家族構成設定」画面が開きます。こちらに配偶者の氏名を入力し、『続柄』をドロップダウンリストより選択します。(生年月日は空欄にします)
もし、お名前が不明な場合は苗字だけの登録でも結構です。
5.配偶者の収入が多く配偶者控除及び配偶者特別控除の対象にならない場合は、必ず【配偶者区分】で対象外を選択し、【配偶者控除区分】は3つともチェックマークを外します。
6.選択等が終わりましたら、こちらの画面を[OK]をクリックして終了します。
7.「扶養」画面に戻りますので、画面右下の[設定]ボタンをクリックします。
8.再度、「年調」→「源泉徴収簿」を開いて、印刷のプレビューにて「配偶者の有無」で【有】に〇が付いていることをご確認ください。
C.源泉徴収簿の「源泉控除対象配偶者」の当初が【無】になっている
「源泉控除対象配偶者」の当初欄の有無については、以下の手順にて修正が可能です。
例として、【無】を【有】に変更する場合で説明いたします。
1.「源泉徴収簿」で修正する社員名をクリックして、画面左上の[扶養]ボタンをクリックします。
2.「源泉控除対象配偶者」の【当初】欄で、【無】の右にある▼ボタンをクリックして、【有】を選択します。
3.「社員情報設定」もしくは「年調データ入力」画面で「扶養」画面を開いて配偶者の登録・修正を行った場合は、以下の図のように変更した日付が入るようになり、配偶者の有無が【有】に変わります。
こちらについても、当初を【有】に変更した場合は日付の部分をdeleteキーで削除します。
4.画面右下の[設定]ボタンをクリックして終了します。
5.印刷のプレビューにて、「源泉控除対象配偶者」の【当初】欄が【有】になっていることをご確認ください。
D.過去のデータを修正しても源泉徴収簿等の金額が変わらない
源泉徴収簿等で支払金額や社会保険料の金額が違っていることに気づいて、その後に修正をしても源泉徴収簿等の金額が変わらない場合は、以下の操作を行ってください。
◎「課税支給計」、「社保(個)計」の金額が正しくなっているか確認します。
1.「ツール」→「給与台帳入力(過去分)」を開きます。
2.画面左側で該当する社員の方を選択し、修正した月を選択します。
3.画面上の[集計処理]ボタンをクリックします。
4.「給与台帳入力(過去分)集計処理」の画面が表示されましたら、画面下の[開始]ボタンをクリックします。
5.画面を右にスクロールして「課税支給計」、「社保(個)計」の金額が正しくなっていることを確認します。
6.「給与台帳入力(過去分)」の画面は右上の[終了]ボタンで閉じます。
◎正しくなった「課税支給計」、「社保(個)計」の金額を反映させる操作を行います。
1.「年調」→「年調データ入力」を開きます。
2.画面左側で該当する社員の方を選択し、確定状況を確認します。
※【未確定】になっておりましたら、対象社員の氏名をクリックすることで反映されます。
「年調データ入力」での計算結果をご確認の上、源泉徴収簿等をご覧ください。
3.【確定済】になっておりましたら、画面左上にある[確定解除]ボタンをクリックします。
4.「年調処理の確定を解除します。~ よろしいですか?」というメッセージが表示されましたら、[はい]をクリックします。
年調方法により、「給与がロックされています。確定解除を継続しますか?」と表示されましたら、[はい]をクリックします。
5.確定解除された状態になりますので、再度画面左上の[確定]ボタンをクリックします。
6.確認メッセージが表示されましたら、[はい]をクリックします。
※1 こちらの確認メッセージは、年調の確定処理方法によって異なります。
※2 再度、確定処理を行われる際は、年末調整の計算内容が前回確定時と同じになっているかどうかご確認ください。
7.「年調データ入力画面」は右上の[終了]ボタンで閉じます。
8.「年調」→「源泉徴収簿」から修正が反映しているかご確認ください。
E.源泉徴収票の「摘要」欄に扶養情報が表示されません
平成28年から源泉徴収票の様式が変更され、扶養者が4人以下の場合は「源泉徴収票」の『摘要』欄には扶養情報を印字しないこととなりました。源泉徴収票の下部に印字します。
※扶養者が5人以上など、以下に該当する場合はこちらをご覧ください。
1.控除対象扶養親族が5人以上の場合
2.16歳未満の年少扶養者が5人以上の場合
F.源泉徴収票の「(源泉)控除対象配偶者の有無等」欄で【有】に〇が付かない
配偶者がいる社員でこちらに〇が付かない場合は、以下の条件をご確認ください。
以下は、国税庁発行の「令和6年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引」からの抜粋になります。
給料王では、上記の条件により次のように印刷されます。
1.年末調整を行っている場合は、控除対象配偶者(配偶者の合計所得金額が48万円以下)の場合に〇が付きます。
※年末調整を行っていて、配偶者の合計所得金額が48万円超95万円以下の【源泉控除対象配偶者】の場合は、〇は付きません。
※以下の例では、配偶者の合計所得金額を75万円としています。
2.配偶者が【源泉控除対象配偶者】の場合で、給与所得者本人が年末調整を行わない場合は、こちらに〇が付きます。
G.源泉徴収票の「住宅借入金等特別控除の額」と内訳の金額が一致していません
(ア)の「住宅借入金等特別控除の額」と(イ)の「住宅借入金等特別控除可能額」の金額が一致しない場合がありますが、これは、その従業員の算出年税額が住宅借入金特別控除可能額よりも少なかったためです。
上記例は、住宅借入金等特別控除を150,000円受けられるところ、算出年税額が68,950円だったので控除しきれない結果です。
よって、(ウ)の源泉徴収税額が0円になっています。
(ア)と(イ)の金額が一致していなくても正しい結果となっています。
「住宅借入金等特別控除の額」と「源泉徴収票」の印字の内容につきましては、こちらをご覧ください。
H.給料王専用用紙を使って「源泉徴収票」や「給与支払報告書」を印刷したら印字位置がずれてしまう
印刷時の「書式設定」を開き、「マージン」で印字ずれの調整を行って印刷をお試しください。
なお、源泉徴収票でマージン調整をしても、その情報は給与支払報告書のマージンに反映しませんので、源泉徴収票、給与支払報告書、それぞれでマージン調整が必要です。
I.「給与(賞与)データ入力」の『年末調整額』に過不足額を反映させたい
「給与」→「給与データ入力(台帳形式)」画面右側にある『年末調整額』に、年末調整の結果の過不足額を反映させたい場合は、【年調方法:単独年調】、【反映先:最終給与】にすることで反映されるようになります。
以下の操作手順を行ってください。
1.「年調」→「年調データ入力」を開きます。
2.対象社員全員に対して年末調整に必要なデータを全て入力しましたら、確定処理を行います。
(ア)全員一括で確定処理を行う場合
a.画面上部の[一括確定]ボタンをクリックします。
b.「年調結果一括確定」画面が表示されます。
こちらの画面で、【年調方法:単独年調】、【単独年調の反映方法:最終給与】を選択します。
c.対象社員の選択が終わりましたら、画面下部の[選択した社員の年末調整を確定する]ボタンをクリックします。
d.次の確認画面が表示されますので、[はい]をクリックします。
(イ)一人ずつ確定処理を行う場合
a.「設定」→「給与規定」を開いて、「基本」画面右側中ほどにある【年調方法】が【単独年調】になっているか確認します。
もし、【単独年調】以外が選択されている場合は、選択し直して画面下部の[設定]ボタンをクリックして画面を終了します。
b.「年調」→「年調データ入力」を開いて、年末調整の計算が終わりましたら社員名をクリックして画面左上にある[確定]ボタンをクリックします。
c.「年調結果確定方法指定」画面が表示されます。
【反映先:最終給与】を選択します。
選択が終わりましたら、画面下部の[開始]ボタンをクリックします。
d.次の確認画面が表示されますので、[はい]をクリックします。
e.該当社員全員に対して、b~dの操作を行います。
3.「給与」→「給与データ入力(台帳形式)」を開いて、『年末調整額』に反映されていることをご確認ください。
還付の場合はプラスの金額、不足の場合はマイナスの金額が表示されます。
J.年末調整結果の所得税還付金または徴収額が給与明細や賞与明細に印字されない
前述のIで年末調整の結果を「最終給与」または「最終賞与」へ反映させる方法を選択した場合は、「給与または賞与データ入力」画面の『年末調整額』の欄に年末調整計算結果による過不足税額が表示されます。
明細書を印刷する際は、明細書の書式により『年末調整額』を印刷する設定にしてから印刷します。
1.ソリマチの専用用紙「SR210 給与・賞与明細書(明細型)」「SR211 給与・賞与明細書(封筒型)」「A4よこ帳票 給与明細一覧」の場合
「印刷」画面の[詳細設定]ボタンをクリックし、「印刷設定」画面で『年末調整を印刷する』にチェックマークを付けます。
2.ソリマチの専用用紙「SR230 給与・賞与明細書(明細型たて形式)」「SR231 給与・賞与明細書(明細型よこ形式)」「SR232 給与・賞与明細書(封筒型シール形式)」の場合
「設定」→「明細書レイアウト」にて、該当する帳票の印刷項目を設定します。
こちらの帳票では、「その他」欄に『年末調整額』を印刷できます。
(下図は、「SR231 給与・賞与明細書(明細型よこ形式)」でのレイアウトです。)