「決算」→「決算書」にて部門ごとの決算書を出力する際に下のエラーメッセージが表示される場合があります。
これは、仕訳入力時の部門欄にて「全事業所(共通)」を使用した勘定科目に残高がある場合に表示されます。
部門別の正しい決算書を出力するには、下記A.~C.のいずれかの操作を行ってください。
<操作手順>
A.「全事業所(共通)」を使用した勘定科目の残高を配分率に応じて各部門に振り分ける方法
「導入」→「共通部門の配分」より「全事業所(共通)」を使用した勘定科目の残高を各部門に配分することで、仕訳を変更せずにエラーを回避することができます。
1.エラーメッセージを[キャンセル]ボタンで閉じ、「決算書」の画面も閉じます。
2.「導入」→「共通部門の配分」を開き、勘定科目ごとに画面左の「配分率計」が100%となるよう設定します。
3.「導入」→「共通部門の配分」画面を終了します。
4.「決算」→「決算書」を開き、部門を選択後、「共通部門配分」にチェックを付けて、[集計開始]ボタンをクリックします。
5.エラーが表示されずに決算書の出力・プレビューが進むことをご確認ください。
B.入力済みの仕訳の「部門」欄を「全事業所(共通)」から該当する部門に修正する方法
「部門」欄に「全事業所(共通)」が選択されている仕訳があり、「全事業所(共通)」に残高がある場合、部門別に決算書を集計する際にエラーが発生します。
入力済みの仕訳の「部門」欄を見直すことで、エラーを回避することができます。
1.エラーメッセージを[キャンセル]ボタンで閉じ、「決算書」の画面も閉じます。
2.「集計」→「合計残高試算表」を開き、画面左上の[全期間]をクリックします。
※ご利用のバージョンによっては[全期間]がない場合があります。[全期間]がないバージョンをご利用の場合は、「集計期間」枠を「期首月」~「決」までドラッグします。
3.「部門」は「全事業所(共通)」を選択し、「貸借対照表」タブをクリックします。
4.表示されている科目の中で「借方金額」もしくは「貸方金額」に金額が表示されている行をクリックして黒枠で囲み、画面上の[元帳]ボタンをクリックします。
5.「元帳」画面が開きます。仕訳が入っている行をクリックして黒枠で囲み、画面上部の[伝票呼出]ボタンをクリックします。
6.「簡易振替伝票入力」もしくは「振替伝票入力」画面が開きます。該当仕訳の部門欄「全事業所(共通)」をクリックし、取引に該当する部門に変更します。
7.「簡易振替伝票入力」もしくは「振替伝票入力」画面、および「元帳」画面を[終了]ボタンで終了すると「合計残高試算表」画面に戻ります。
「集計期間」枠が「期首月」~「決」まで指定されていること、「部門」に「全事業所(共通)」が選択されていることを確認し、表示されている科目の中で「残高」欄に金額が表示されていないことをご確認ください。
「借方金額」もしくは「貸方金額」に金額が表示されている場合は、4.~6.の操作を引き続き行ってください。
8.「損益計算書」「製造原価」タブについても同じように「全事業所(共通)」を使用した勘定科目については、仕訳の内容を見直し、該当する部門に修正してください。
9.「決算」→「決算書」を開き、部門を選択後[集計開始]ボタンをクリックします。
10.エラーが表示されずに決算書の出力・プレビューが進むことをご確認ください。
C.全事業所の決算書を一緒に添付する方法
「全事業所(共通)」以外の部門に振り替えることができない場合は、「決算」→「決算書」で部門「全事業所」で集計し、決算書を出力することが可能です。
借方科目・貸方科目の両方の部門が「全事業所(共通)」の場合は、冒頭のエラーメッセージが表示された場合でも正しく集計されます。申告時には「全事業所」の決算書も一緒に添付してください。
※部門ごとに振り替えることができない収入・支出等に関しての正しい処理方法(仕訳方法)に関しましては、所轄の官庁または税務署にご相談ください。