「顧客カード」、「顧客一覧」、「履歴・予定一覧」での入力作業をより省力化するために、項目ごとに初期値などを設定する機能です。
例えば、郵便番号を入力したら自動的にそれに対応する住所が入力されたり、金額を入力すると自動的に計算されたりといった自動入力動作を設定できます。設定は6種類あります。
<注 意>
・項目の属性によって、自動入力動作として選択できないものがあります。属性についてはこちらをご参照ください。
「自動入力設定」機能を使うと、以下のような設定が可能になります。
「自動入力設定」の設定を行う前に、「顧客カード」や「履歴・予定一覧」に項目を設計する必要があります。
例として、個人の「顧客カード」に以下のような項目を設定しました。
※「顧客項目設計」についてはこちらをご参照ください。
※「履歴・予定項目設計」についてはこちらをご参照ください。
A.参照 <郵便番号と住所を対応付ける>
例として、「勤務先 郵便番号」を入力すると「勤務先 住所」欄に該当する住所が自動表示されるように設定します。
1.ダイレクトメニューの「顧客管理」-「自動入力設定」を開きます。
2.「顧客/履歴・予定画面の選択(G)」欄から『顧客-個人』を選択し、項目の中から『勤務先 住所』をクリックして選択します。
3.『勤務先 住所』を選択した状態で画面右下にある[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
4.「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、「○参照(C)」をクリックして選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
5.「元となる相手項目の選択」画面が表示されますので、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の郵便番号項目を選択して、[次へ(F6)]ボタンをクリックします(ここでは『勤務先 郵便番号』)。
※こちらで選択できる項目は、属性が「選択」、「選択(区分登録)」、「郵便番号」の項目のみです。
6.「上書き処理の設定」画面が表示されますので、該当の項目が既に入力されている場合に上書きするかしないかを選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
7.「入力条件/必須項目の設定」画面が表示されます。
ここでは、『○○の項目が入力された場合のみ、現在設定している項目を入力可能にする』といった設定ができます。
例えば、『「職業」欄が入力された場合のみ、「勤務先 住所」を入力可能にする』等がおこなえます。
設定をおこなう場合は、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します。
設定しない場合は「(A)」欄を『未設定』にします。
また、現在設定している項目を入力必須項目にする場合は、『□この項目を入力必須項目にします(B)』をクリックし、チェックを入れます。
入力必須項目にした場合、「顧客カード」等でその項目の内容を入力せずに登録すると、以下のメッセージが表示されるようになり登録できませんので、入力漏れの防止になります。
8.設定が完了しましたら、画面下部にある[完了(F6)]ボタンをクリックします。
「自動入力設定」画面に戻ります。他の項目も設定する場合は引き続き設定処理を行います。
すべての設定が完了しましたら、画面下部の[設定(F12)]ボタンをクリックします。
B.コピー <区分を選択した際に、その内容を他の項目にコピーさせる>
例として、「提供サービス区分」を入力すると、「提供サービス詳細」へコピーされるように設定します。
1.ダイレクトメニューの「顧客管理」-「自動入力設定」を開きます。
2.「顧客/履歴・予定画面の選択(G)」欄から『顧客-個人』を選択し、項目の中から『提供サービス詳細』を選択します。
3.「提供サービス詳細」を選択した状態で画面右下にある[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
4.「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、「○コピー(B)」をクリックして選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
5.「元となる相手項目の選択」画面が表示されますので、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択して、[次へ(F6)]ボタンをクリックします(ここでは『提供サービス区分』になります)。
※選択する相手項目は属性によって選択できないものがあります。
例えば、選択項目である住所種類に文字項目である住所をコピーすることはできません。組み合わせは以下の通りです。
No |
項目の属性 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
1 |
文字 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
2 |
文字(選択) |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
3 |
日付 |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
4 |
数字 |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
5 |
チェック |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
6 |
選択 |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
7 |
選択(区分登録) |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
8 |
郵便番号 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
9 |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
10 |
URL |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
11 |
付箋 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
12 |
添付ファイル |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
13 |
画像 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
※横軸の番号は縦軸のNoと対応しています。
※縦軸はコピー先、横軸はコピー元となります。
※○はできる、×はできないを意味しています。
6.「上書き処理の設定」画面が表示されますので、該当の項目が既に入力されている場合に上書きするかしないかを選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
7.「入力条件/必須項目の設定」画面が表示されます。
ここでは、『○○の項目が入力された場合のみ、現在設定している項目を入力可能にする』といった設定ができます。
設定をおこなう場合は、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します。
設定しない場合は「(A)」欄を『未設定』にします。
また、現在設定している項目を入力必須項目にする場合は、『□この項目を入力必須項目にします(B)』をクリックし、チェックを入れます。
入力必須項目にした場合、「顧客カード」等でその項目の内容を入力せずに登録すると、以下のメッセージが表示されるようになり登録できませんので、入力漏れの防止になります。
8.設定が完了しましたら、画面下部にある[完了(F6)]ボタンをクリックします。
「自動入力設定」画面に戻ります。他の項目も設定する場合は引き続き設定処理を行います。
すべての設定が完了しましたら、画面下部の[設定(F12)]ボタンをクリックします。
C.カナ入力 <名前を入力すると、フリガナが自動入力されるようにする>
例として、「お子様のお名前」を入力すると、「お子様のお名前(フリガナ)」が自動入力されるように設定します。
1.ダイレクトメニューの「顧客管理」-「自動入力設定」を開きます。
2.「顧客/履歴・予定画面の選択(G)」欄から『顧客-個人』を選択し、項目の中から『お子様のお名前(フリガナ)』を選択します。
3.『お子様のお名前(フリガナ)』を選択した状態で画面右下にある[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
4.「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、「○カナ入力(D)」をクリックして選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
5.「元となる相手項目の選択」画面が表示されますので、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択して、[次へ(F6)]ボタンをクリックします(ここでは『お子様のお名前』になります)。
※こちらで選択できる項目は、属性が「文字」の項目のみです。
6.「上書き処理の設定」画面が表示されますので、該当の項目が既に入力されている場合に上書きするかしないかを選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
7.「入力条件/必須項目の設定」画面が表示されます。
ここでは、『○○の項目が入力された場合のみ、現在設定している項目を入力可能にする』といった設定ができます。
設定をおこなう場合は、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します。
設定しない場合は「(A)」欄を『未設定』にします。
また、現在設定している項目を入力必須項目にする場合は、『□この項目を入力必須項目にします(B)』をクリックし、チェックを入れます。
入力必須項目にした場合、「顧客カード」等でその項目の内容を入力せずに登録すると、以下のメッセージが表示されるようになり登録できませんので、入力漏れの防止になります。
8.設定が完了しましたら、画面下部にある[完了(F6)]ボタンをクリックします。
「自動入力設定」画面に戻ります。他の項目も設定する場合は引き続き設定処理を行います。
すべての設定が完了しましたら、画面下部の[設定(F12)]ボタンをクリックします。
D.初期値設定 <項目の初期値に表示される内容を設定する>
例として、「お子様の性別」の初期値として“男”が自動入力されるようにします。
1.ダイレクトメニューの「顧客管理」-「自動入力設定」を開きます。
2.「顧客/履歴・予定画面の選択(G)」欄から『顧客-個人』を選択し、項目の中から『お子様の性別』を選択します。
3.『お子様の性別』を選択した状態で画面右下にある[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
4.「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、「○初期値設定(A)」をクリックして選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
※こちらで選択できる内容は、以下(ア)~(キ)です。また、この設定は顧客カードなどの新規登録時の初期値です。登録済みの顧客カードを開いても、入力済みの内容が勝手に初期値になることはありません。
(ア)属性が「文字」、「数字」、「E-mail」、「URL」の場合
初期値とする文字または数字を入力します。
(イ)属性が「文字(選択)」、「選択」の場合
初期値とする選択肢を [▼]ボタンをクリックして、ドロップダウンリストから選択します。
(ウ)属性が「日付」の場合
パソコンのシステム日付を項目の初期値として入力する場合にレマークにします。
(エ)属性が「チェック」の場合
チェックがONになっている状態を初期値とする場合にチェックを付けます。
(オ)属性が「郵便番号」、「選択(区分登録)」の場合
初期値を直接入力するか、[▼]ボタンをクリックして参照ウィンドウから選択します。
(カ)属性が「添付ファイル」の場合
初期値を直接入力するか、または[参照]ボタンをクリックしてファイルを指定します。
(キ)属性が「付箋」の場合
付箋の色の初期値をボタンをクリックして設定します。
5.「初期値の設定」画面が表示されますので、「設定中の項目名(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、リストから選択して、[次へ(F6)]ボタンをクリックします(ここでは「男」となります)。
6.「入力条件/必須項目の設定」画面が表示されます。
ここでは、『○○の項目が入力された場合のみ、現在設定している項目を入力可能にする』といった設定ができます。
設定をおこなう場合は、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します。
設定しない場合は「(A)」欄を『未設定』にします。
また、現在設定している項目を入力必須項目にする場合は、『□この項目を入力必須項目にします(B)』をクリックし、チェックを入れます。
入力必須項目にした場合、「顧客カード」等でその項目の内容を入力せずに登録すると、以下のメッセージが表示されるようになり登録できませんので、入力漏れの防止になります。
7.設定が完了しましたら、画面下部にある[完了(F6)]ボタンをクリックします。
「自動入力設定」画面に戻ります。他の項目も設定する場合は引き続き設定処理を行います。
すべての設定が完了しましたら、画面下部の[設定(F12)]ボタンをクリックします。
E.計算式 <金額等を計算式に基づいて表示させるようにする>
例として、「ご請求額」に「サービス料金」から「利用ポイント数」を差し引いた金額が自動入力されるように設定します。
1.ダイレクトメニューの「顧客管理」-「自動入力設定」を開きます。
2.「顧客/履歴・予定画面の選択(G)」欄から『顧客-個人』を選択し、項目の中から『ご請求額』を選択します。
3.『ご請求額』を選択した状態で画面右下にある[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
4.「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、「○計算式(E)」をクリックして選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
※「計算式(E)」は選択した項目の属性が「数字」の場合のみ選択できます。
5.「計算式の設定」画面が表示されますので、「計算項目」の「(A)」、「(D)」、「(G)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します(ここでは「(A)」欄に「サービス料金」、「(D)」欄に「利用ポイント数」、「(G)」欄に「定数」を設定します)。
(ア)「定数」を設定した場合は、右側にある「定数値」欄に数値を入力します(今回は「1.0000」(1倍)ですが、「2.000」(2倍)や「0.15」(15%)などの設定も可能です)。
(イ)「四則演算」の「C」、「F」欄の[▼]ボタンをクリックし、計算記号を指定します(ここでは「(C)」欄に「-」、「(F)」欄に「×」を設定します)。
今回は他の項目の入力はしませんが、計算式によっては括弧なども使用することができます。
(ウ)設定が完了しましたら、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
※「計算項目」には属性が『数字』と『日付』の項目が選択できます。
6.「上書き処理の設定」画面が表示されますので、該当の項目が既に入力されている場合に上書きするかしないかを選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
7.「入力条件/必須項目の設定」画面が表示されます。
ここでは、『○○の項目が入力された場合のみ、現在設定している項目を入力可能にする』といった設定ができます。
設定をおこなう場合は、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します。
設定しない場合は「(A)」欄を『未設定』にします。
また、現在設定している項目を入力必須項目にする場合は、『□この項目を入力必須項目にします(B)』をクリックし、チェックを入れます。
入力必須項目にした場合、「顧客カード」等でその項目の内容を入力せずに登録すると、以下のメッセージが表示されるようになり登録できませんので、入力漏れの防止になります。
8.設定が完了しましたら、画面下部にある[完了(F6)]ボタンをクリックします。
「自動入力設定」画面に戻ります。他の項目も設定する場合は引き続き設定処理を行います。
すべての設定が完了しましたら、画面下部の[設定(F12)]ボタンをクリックします。
F.入力条件
ある項目に特定の条件を設定できます。条件付で入力する、必須項目の設定を行いたい場合等に利用します。
例として、「生年月日」を「顧客名」が入力された時のみ入力可能とし、必須項目として設定します。
1.ダイレクトメニューの「顧客管理」-「自動入力設定」を開きます。
2.「顧客/履歴・予定画面の選択(G)」欄から『顧客-個人』を選択し、項目の中から『生年月日』を選択します。
3.『生年月日』を選択した状態で画面右下にある[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
4.「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、「○入力条件(F)」をクリックして選択し、[次へ(F6)]ボタンをクリックします。
5.「入力条件/必須項目の設定」画面が表示されます。 ここでは、『○○の項目が入力された場合のみ、現在設定している項目を入力可能にする』といった設定ができます。
下記の場合、『「顧客名」欄が入力された場合のみ、「生年月日」を入力可能にする』となります。 設定をおこなう場合は、「(A)」欄の[▼]ボタンをクリックし、該当の項目を選択します。
また、現在設定している項目を入力必須項目にする場合は、『□この項目を入力必須項目にします(B)』をクリックし、チェックを入れます。
入力必須項目にした場合、「顧客カード」等でその項目の内容を入力せずに登録すると、以下のメッセージが表示されるようになり登録できませんので、入力漏れの防止になります。
6.設定が完了しましたら、画面下部にある[完了(F6)]ボタンをクリックします。
「自動入力設定」画面に戻ります。他の項目も設定する場合は引き続き設定処理を行います。
すべての設定が完了しましたら、画面下部の[設定(F12)]ボタンをクリックします。
G.自動入力設定の修正と解除
1.設定した自動入力を修正する場合
(ア)修正したい自動入力が設定されている項目をクリックして、[自動入力動作の設定(F6)]ボタンをクリックします。
(イ)「自動入力動作の選択」画面が表示されますので、設定したい動作を選択して[次へ]ボタンをクリックし、必要な設定を行ってください。
※各動作の説明については手順A~Fをご参照ください。
(ウ)「自動入力設定」画面に戻りましたら、必ず[設定(F12)]ボタンをクリックして設定を保存してください。
2.設定した自動入力を解除する場合
(ア)解除したい自動入力が設定されている項目をクリックして、[自動入力動作のクリア(F4)]ボタンをクリックします。
(イ)下記のメッセージが表示されますので、[はい(Y)]ボタンをクリックしてください。
(ウ)「自動入力設定」画面に戻りますので、必ず[設定(F12)]ボタンをクリックして設定を保存してください。