月次で棚卸を行い、仕訳を商品で入力する場合には、別途「導入」→「勘定科目設定」画面より『月次棚卸高』科目を作成し仕訳入力を行います。
※この操作では「決算」→「決算書」の計算期間にて期首月~任意月までを指定した場合や、
「分析」→「月次残高推移表」にて「累計計算」のチェックONにした場合のみ
正しい「月次棚卸高」の金額が表示されます。
<操作手順>
※こちらの操作を行う前に、「ファイル」→「データバックアップ」にてバックアップをお取りください。
「データバックアップ」の操作についてはこちらをご参照ください。
例:「期末商品棚卸高」科目の下に「月次棚卸高」を作成する場合
1.「導入」→「勘定科目設定」を開きます。
2.画面左上の「売上原価」タブをクリックします。
3.『期末商品棚卸高』をクリックし、画面左上の[新規科目]→[同一階層に挿入]をクリックします。
4.『期末商品棚卸高』の下に行が挿入されますので、『月次棚卸高』科目を作成します。
※製造原価科目(材料や仕掛品)に関して月次棚卸を計上する場合は、〔製造原価〕内の〔材料費〕〔仕掛品〕中にそれぞれ科目を作成し、仕訳入力をお試しください。製造原価科目に月次棚卸を行う必要がない場合やすでに科目の作成がお済みの場合は、手順5へお進みください。
<〔製造原価〕内に科目を作成する場合>
例:「期末材料棚卸高」科目の下に「月次材料棚卸高」を作成する場合
(ア)画面右上の「製造原価」タブをクリックします。
(イ)『期末材料棚卸高』をクリックし、画面左上の[新規科目]→[同一階層に挿入]をクリックします。
(ウ)『期末材料棚卸高』の下に行が挿入されますので、『月次材料棚卸高』科目を作成します。
例:「期末仕掛品棚卸高」科目の下に「月次仕掛品棚卸高」を作成する場合
(ア)『期末仕掛品棚卸高』をクリックし、画面左上の[新規科目]→[同一階層に挿入]をクリックします。
(イ)『期末仕掛品棚卸高』の下に行が挿入されますので、『月次仕掛品棚卸高』科目を作成します。
5.『月次棚卸高』の科目を使用し、仕訳を入力します。
※下記の仕訳は一例です。
仕訳や使用する勘定科目につきましては、管轄の税務署または関与税理士様へご確認ください。
例:勘定科目「月次棚卸高」を用いて、会計期間がXX年1月~XX年12月までの会社で、月末に棚卸を行い仕訳入力する場合。
前年 12月末在庫 130,000
XX年 1月 〃 10,000
XX年 2月 〃 20,000
XX年 3月 〃 30,000
XX年11月 〃 110,000
XX年12月 〃 120,000
【棚卸の月次仕訳】
《1月の仕訳》
XX年 1月1日
(借方)期首商品棚卸高 130,000 (貸方)商品 130,000
XX年 1月末日
(借方)商品 10,000 (貸方)月次棚卸高 10,000
《2月の仕訳》
XX年 2月1日
(借方)月次棚卸高 10,000 (貸方)商品 10,000
XX年 2月末日
(借方)商品 20,000 (貸方)月次棚卸高 20,000
《3月の仕訳》
XX年 3月1日
(借方)月次棚卸高 20,000 (貸方)商品 20,000
XX年 3月末日
(借方)商品 30,000 (貸方)月次棚卸高 30,000
《12月の仕訳》
XX年12月1日
(借方)月次棚卸高 110,000 (貸方)商品 110,000
XX年12月末日
(借方)商品 120,000 (貸方)期末商品棚卸高 120,000
6.「分析」→「月次残高推移表」では以下のように表示されます。
※集計時には必ず「累計計算」にチェックをつけます。
【誤】
「累計計算」にチェックを付けない場合は「月次棚卸高」および「期末商品棚卸高」の金額は正しく表示されません。
7.「決算」→「決算書」では以下のように表示されます。※集計時は必ず期首月から集計します。
【例1:期首~決算まで集計した場合】
上記の図のように12月末残高(例の場合120,000)が月次棚卸高に記載されます。
【例2:期首~3月まで集計した場合】
上記の図のように3月末残高(例の場合30,000)が月次棚卸高に記載されます。
【誤:3月だけ集計した場合】
※期首を含めずに単月(例の場合「3月」)のみを選択した場合、正しい月次棚卸高は表示されません。
上記の図のように正しい3月末残高(例の場合30,000円)が月次棚卸高に表示されません。