テキストデータを使って伝票情報を取り込む場合、通常は伝票番号をCSVファイル上で指定していただく必要があります。
CSVファイル上の伝票番号を空欄のまま取り込みたい場合は、「入力形式編集」にて「~伝票番号」の「初期値」に『最大値+1』が指定できますが、こちらの利用に関しては以下の注意点があります。
■「最大値+1」が利用できる状況
A.CSVファイルが1伝票分の情報しかない場合
B.CSVファイルで1伝票分に既に登録済みの伝票番号が指定されている場合
A.CSVファイルが1伝票分の情報しかない場合
用意したCSVファイル内に1伝票分の情報しかない場合は、最大値+1を利用できます。
(例)「伝票番号」が空欄で、「明細番号」に1伝票分の連番入力がされている場合
(失敗例)「伝票番号」が空欄で、「明細番号」に複数伝票分の連番入力がされている場合
<取り込みの結果>
<解説>
CSVファイル上に1伝票分の情報しかない場合は、それだけを取り込めば良いので「最大値+1」で新規伝票として取り込むことができます。
しかし、失敗例のように「明細番号」が最後まで連番になっていないと、「伝票番号」が無いためどこまでが1枚の伝票分かが判断できず、結果CSVファイルの情報を1枚の伝票と判断します。
その場合「明細番号」が最後まで連番になっていないため、1枚の伝票としては正しくないと判断され、上記の通りの「Error.log」となります。
B.CSVファイルで1伝票分に既に登録済みの伝票番号が指定されている場合
「伝票番号」を空欄とせずに、正しく空き番号を自分で指定してあげれば伝票のテキストデータ入力は可能です。ただし、これでは「最大値+1」を使っていないのと同義です。
「伝票番号」に番号を入れつつ、「最大値+1」で付番させたい場合は、登録済みの伝票番号を指定してあげることで、「最大値+1」による空き番号を付番させることが可能です。
(例)既に『1』『2』の伝票番号が使用されており、CSVファイルの「伝票番号」に同番号を指定した場合
<取り込みの結果>
<解説>
CSVファイルに「伝票番号」を入れたことによって、どこまでが1伝票なのかが明確になります。
結果、取り込もうとしている伝票の伝票番号が既に使用されていることで、重複と見なされますが「最大値+1」の設定により上書きではなく、既存伝票番号の最大値+1の伝票番号で新規作成となります。