文字入力の際にWordやメモ帳で変換出来ても、ソリマチ製品で変換すると文字が正しく変換出来ない(『?』と表示されてしまう)場合があります。
ソリマチの製品では「シフトJIS」対応製品となり、「ユニコード」には対応しておりません。そのため、文字を確定するまでは表示できても、確定した段階で「シフトJIS」に相当する文字を表示しようとするので、「シフトJIS」に確定したい文字が無ければ「?」の表示になってしまいます。
その場合、入力したい文字を外字として作成し、入力をしていただく必要がございます。
外字の作成方法につきましては、以下の内容をご参照ください。
※ピア・ツー・ピアでお使いになる場合には、製品をご利用いただくすべてのパソコンで外字の作成を行う必要がございます。
A.外字の作成
外字エディタを使用して外字を作成するには、次の手順で操作します。
例として「㎥(りっぽうめーとる)」を作成します。
1.外字エディタを起動します。※OSによって起動方法が異なります。
キーボードの「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」画面を表示します。名前欄に「eudcedit」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
※管理者のパスワードを要求するダイアログボックスが表示された場合は、パスワードを入力して[OK]をクリックし、確認を要求するダイアログボックスが表示された場合は、[続行]をクリックします。
2.コードを選択します。
まず、外字として登録するために使用されていないコードをクリックし、次に[OK]ボタンをクリックします。
ここでは例として、[F040]の[0]を選択しています。
※ピア・ツー・ピアでお使いになる場合には、販売王をご利用いただくすべてのパソコンで同じコードを選択します。
異なるコードを選択して登録しますと、外字が正しく表示されませんのでご注意ください。
3.外字を作成します。
外字エディタで外字を作成するには、元々ある文字をコピーする方法がもっとも簡単です。
パソコンに「Microsoft Word」がインストールされている場合と、そうでない場合で操作方法が異なりますので、お使いの環境に合わせて手順をご参照ください。
(ア)「Microsoft Word」がインストールされている場合
(イ)「Microsoft Word」がインストールされていない場合
(ア)「Microsoft Word」がインストールされている場合
a:「Microsoft Word」を起動し、外字登録したい文字を入力します。
b:入力した文字を選択して右クリックし、「記号と特殊文字(S)」をクリックします。
c:「記号と特殊文字」画面が表示されますので、表示されている「文字コード(C)」の内容をメモに控えます。
d:メモに控えましたら、「記号と特殊文字」画面を[キャンセル]で閉じ、「Microsoft Word」も終了します。
e:外字エディタ画面を表示し、画面上部のメニューバー「編集(E)」メニューから「文字のコピー(Y)」をクリックします。
f:「コード」欄に手順cでメモに控えたコードを入力して、[OK]ボタンをクリックします。
以下、手順4へお進みください。
(イ)「Microsoft Word」がインストールされていない場合
a:画面上部のメニューバー「編集(E)」メニューから「文字のコピー(Y)」をクリックし、文字のコピーウィンドウを表示します。
b:[フォント名(F)] ボタンをクリックし、コピーする文字が登録されているフォントを選択します。
c:コード番号一覧でコピーする文字(今回は「m」)をクリックし、[OK]ボタンをクリックします。
d:表示された文字を元に加工します。以下の手順①~⑥をご参照ください。
①画面上部の「ウィンドウ(W)」メニューから、「参照(R)」をクリックします。
②一覧から「3」クリックし、[OK]ボタンをクリックします。
③画面左のパレットから「四角形選択」をクリックして、「3」を囲むようにドラッグします。
④囲んだ「3」の上にカーソルを持っていくと十字矢印に変わりますので、その状態でクリックしたまま「m」の右上までドラッグします。
⑤選択されている「3」の囲いにある□をドラッグしてサイズを小さくします。
⑥「3」の位置を微調整して完成です。
左側にあるパレットの機能を使用して文字の加工ができます。
パレットの機能を上から順に説明します。
a:鉛筆
キャンバスをクリックすると、1 マス塗りつぶします。右クリックで、消すこともできます。
b:ブラシ
キャンバスをクリックすると、正方形で 4 マス塗りつぶします。右クリックで、消すこともできます。
c:直線
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。2 点の間に直線が表示されます。
d:四角形
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。2 点を対角線にもつ四角形が表示されます。
e:塗りつぶし四角形
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。2 点を対角線にもつ四角形が表示されます。ただし、四角形の中は塗りつぶされています。
f:楕円
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。楕円、または円が表示されます。
g:塗りつぶし楕円
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。
楕円、または円が表示されます。ただし、楕円の中は塗りつぶされています。
h:四角形選択
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。
2 点を対角線にもつ四角形の範囲が表示されます。この範囲の内側にあるものを選択しており、
[コピー] や、[切り取り] ができます。
i:自由選択
キャンバスをクリックしたまま起点を設定し、任意の場所でクリックを離して終点を設定します。
この範囲の内側にあるものを選択しており、[コピー] や、[切り取り] ができます。
黒く塗りつぶされた部分を、1 マスずつ消すことができます。
4.文字の作成が完了しましたらメニューバー「編集(E)」から、「同じコードで保存(V)」をクリックします。
外字を作成した後に実際に入力する操作は、下記の手順となります。
B.作成した文字の使用方法
1.辞書ツールに登録して使用する方法
※お使いの日本語入力ソフトによって画面、名称が異なる場合があります。
(ア)IMEの辞書ツールを起動します。IMEツールバーのをクリックします。
(イ)下記のメニューが表示されますので、「単語の登録」をクリックします。
(ウ)「単語の登録」画面が表示されますので、「語句」欄に『がいじ』と入力し、キーボードの[F5]キーを押します。
【こんなときは】
手順ウ.の「単語の登録」画面で、「語句」欄に『がいじ』と入力し、キーボードの[F5]キーを押しても「IMEパッド-文字一覧」画面が表示されない場合
【解決方法】
「日本語IME」設定を「オフ」→「オン」に変更していただくことで、「IMEパッド-文字一覧」が表示されます。
※外字の設定が完了しましたら、必要に応じて設定を戻してください。
詳しい操作手順につきましてはこちらをご参照ください。
(エ)「IMEパッド-文字一覧」画面が表示されます。「文字カテゴリ」から『シフトJIS』をクリックし、さらにその中の『外字』をクリックすると、作成した外字の文字が表示されますので、入力したい文字をクリックします。
(オ)手順(ウ)で入力した『がいじ』の後ろに追加されますので、[ENTER]キーで確定してから『がいじ』の文字を削除してください。
(カ)「よみ」に外字の読み方を入力して、画面下の[登録]をクリックします。
(キ)登録後は「よみ」に入れた文字で変換を行うと、変換候補に登録した外字が表示されます。
2.その都度『がいじ』と入力して呼び出す方法
(ア)文字を追加したい欄に『がいじ』と入力し、キーボードの[F5]キーを押します。
(イ)「IMEパッド-文字一覧」画面が表示されます。「文字カテゴリ」から『シフトJIS』をクリックし、さらにその中の『外字』をクリックすると、作成した外字の文字が表示されますので、入力したい文字をクリックします。
(ウ)「がいじ」と入力していた箇所に、選択した文字が表示されます。[ENTER]キーで確定する前に「がいじ」という文字を削除してください。