売上、仕入伝票を入力しても在庫数が増減しない場合は、以下を確認してください。
※作業の前に必ず各データのバックアップをお取りください。
B.伝票日付が繰越基準日と同日、またはそれ以前の可能性があります
A.伝票が直送指定になっている可能性があります
1.ダイレクトメニューの「在庫管理」-「在庫明細表」を開きます。
2.「在庫明細表 条件指定」画面が開きますので、以下の設定を行います。
(ア)「基本」タブの「伝票日付(D)~(E)」を空欄にします。
(イ)「商品」タブを開き、「商品 (X)~(Y)」に該当の商品を指定します。
(ウ)[開始(F12)]ボタンをクリックします。
3.「在庫明細表」が表示されますので、以下の内容を確認します。
■解説
「伝票区分」欄に『(直送)』という表示がある場合、該当の伝票は自社の在庫からは入出庫せずに取引先から商品を直送する設定になっています。
この場合、自社の在庫は増減しません。
※直送伝票が表示されない場合は、「B」にお進みください。
4.「~(直送)」となっている伝票をダブルクリックします。
5.伝票画面が表示されますので、「直送」欄を確認します。
「直送」欄にチェックが付いている伝票は在庫に反映されません。
一度伝票を登録するとこちらのチェックは外すことができませんので、直送ではない伝票に修正する場合は伝票を入力し直す必要があります。
【こんなときは】
明細行が多く伝票の入力し直しが大変な場合は、伝票複写による操作をお試しください。
(ア)「直送」を外したい伝票が表示されている状態で、キーボードの「Shift」キーを押しながら、「F2」キーを押します。
(イ)「伝票番号」をクリックします。
(ウ)「伝票番号変更」が表示されますので以下の操作を行います。
a:「新コード(C)」に使用していない伝票番号を指定します。
b:「旧コード」と「新コード」をメモに控えます。
c: [開始(F12)]をクリックします。
(エ)「伝票番号」に手順(ウ)で控えた「旧コード」を入力し、「Enter」キーを押します。
(オ)「入力中の内容を複写して新しい伝票を作成しますか?」は、[はい(Y)]をクリックします。
(カ)同じ内容の伝票が複写されますので、「直送」のチェックを外して、画面左上の[登録]をクリックします。
(キ)「伝票番号」欄に手順(ウ)で控えた「新コード」を入力し、「Enter」キーを押します。
(ク)画面上部の[削除]をクリックします。
(ケ)「次のデータを削除してよろしいですか?」は、[はい(Y)]をクリックします。
以上の操作により同じ伝票番号、明細内容で「直送」チェックを外した伝票を作成することができます。
【こんなときは】
新規伝票入力画面を開くと、自動的に「直送」にチェックが入る場合は、「自社情報設定」で初期値の設定がされています。
変更される場合は、以下の操作を行ってください。
(ア)ダイレクトメニューの「導入」-「自社情報設定」を開きます。
(イ)[次へ]ボタンをクリックし、次の画面でも[次へ]ボタンをクリックします。
(ウ)画面左から「在庫管理」-「直送初期値選択」をクリックします。
(エ)画面右の設定を見直します。
「①直送しない」は、直送指定はできません。
「②直送がある」は、初期値では伝票の「直送」欄にチェックは付きません。
「③直送が多い」は、初期値で伝票の「直送」欄にチェックが付きます。
B.伝票日付が繰越基準日と同日、またはそれ以前の可能性があります
1.ダイレクトメニューの「台帳」-「商品登録」を開きます。
2.該当の商品を呼び出して「在庫」タブをクリックします。
3.画面右下の「繰越基準日」を確認します。
■解説
こちらは、販売王で在庫管理を開始する日を設定する項目です。
販売王は、「繰越基準日」を基準にして、繰越基準日より未来の日付で入力した各種伝票から在庫を算出します。
伝票日付が繰越基準日と同日、またはそれ以前の場合は、「繰越基準日」を修正する必要があります。
※「繰越基準日」と同日、またはそれ以前の日付で入力した伝票は、在庫に反映しませんのでご注意ください。
例えば、3/31に設定した場合、4/1の伝票から在庫に反映されるようになります。
4.「繰越基準日」を伝票よりも古い日付に変更して、[登録]ボタンをクリックします。
【こんなときは】
「繰越基準日」を変更しようとした際に「棚卸処理が行われているため、在庫繰越基準日は変更できません。棚卸処理を取り消してから、変更してください。」と表示された場合
既にその商品が棚卸処理されています。この場合は該当の商品の棚卸処理を取り消した後、「繰越基準日」を修正してください。
棚卸処理の取り消しについてはこちらをご参照ください。