先物取引で発生した損失を翌年以降に繰り越す場合は、あらかじめ「所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」や「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」を作成していただき、それをもとに「申告書第一表」「申告書第二表」と「分離課税用申告書(第三表)」の作成が必要です。
※上記の申告書付表及び計算明細書は、確定申告書に添付して提出してください。
<事前準備>
「みんなの確定申告」では「所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」や「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」の作成ができません。
お手数をおかけいたしますが、「所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」や「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」は国税庁のホームページより印刷し、作成の上、下記操作をお試しください。
■「所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/yoshiki/01/fuhyo/f02.pdf
■「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/yoshiki/02/pdf/019.pdf
※※ご注意ください※※
先物取引の差金等決算に係る損失の繰り越し控除を受ける場合に使用する申告書は、原則として「申告書第一表」「申告書第二表」と「申告書第三表(分離課税用)」ですが、場合によっては「申告書第一表」「申告書第二表」と「申告書第四表(損失申告用)」を使用します。
詳しくは、以下の「先物取引に係る雑所得等の説明書」をご確認ください。
■「先物取引に係る雑所得等の説明書」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2022/pdf/021.pdf
<操作手順>
申告書第三表(分離課税用)を使用する場合
※申告書第四表(損失申告用)を使用する場合はこちらをクリックします。
1.「みんなの確定申告」を起動し、「導入」-「申告者設定」を開きます。
2.画面右側の「申告種類」欄にて[第三表(分離課税)あり]にチェックを入れて[登録]ボタンをクリックします(青色申告をされている場合は、あわせて「青色」もチェックを入れてください)。
3.下の画面が表示されます。必ず[はい]ボタンを選択し、登録内容を更新してください。
4.「申告書」-「分離課税用申告書(第三表)」を開きます。
5.「令和X年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告書(分離課税用)」画面が表示されます。
あらかじめ作成した「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」をもとに、該当する欄に金額を入力します。
(a)「総収入金額計④」の「合計」の金額を「先物取引」(ト欄)に転記します。
(b)「所得金額⑫」の「合計」の金額がマイナスの場合は、「先物取引」74欄に「0」と入力します。
6.あらかじめ作成した「所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」の一番下「3 申告書への転記事項」の⑰欄を「翌年以降に繰越す損失額」98欄に転記します。
7.上記の操作で、「申告書第三表(分離課税用)」を使用して今年発生した先物取引の損失を翌年に繰り越すための操作は完了です。記載方法等についての詳細は所轄の税務署にてご確認ください。
申告書第四表(損失申告用)を使用する場合
1.「みんなの確定申告」を起動し、「導入」-「申告者設定」を開きます。
2.画面右側の「申告種類」欄にて[申告書Bタイプ]を選択し、[第四表(損失申告)あり]にチェックを入れます(青色申告をされている場合は、あわせて「青色」もチェックを入れてください)。
3.下のメッセージが表示されますので、内容をご確認いただき[OK]ボタンをクリックします。
4.「申告者設定」画面下の[登録]ボタンをクリックすると、下の画面が表示されます。必ず[はい]ボタンを選択し、登録内容を更新してください。
5.下のメッセージが表示されますので、内容をご確認いただき[はい]ボタンをクリックします。
6.「申告書」-「申告書(第一表、第二表)」が自動的に開きます。
7.「確定申告書 第一表、第二表」画面は右上の[終了]ボタンをクリックして終了します。下のメッセージは[このまま終了する]ボタンをクリックしてください。
8.「申告書」-「損失申告用申告書(第四表)」を選択します。
9.「確定申告書(損失申告用) 第四表」画面が表示されます。
あらかじめ作成した「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」をもとに該当する欄に金額を入力します。
(a)「総収入金額計④」の「合計」の金額を「1 損失額又は所得金額」の「F:先物取引」の「A 収入金額」欄に転記します。
(b)「所得金額⑫」の「合計」の金額がマイナスの場合、77欄に「0」と入力します。
10.画面上の[次画面]ボタンをクリックします。
11.あらかじめ作成した「所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」の一番下「3 申告書への転記事項」の⑰欄を「翌年以降に繰り越される先物取引に係る損失の金額」95欄に転記します。
12.以上の操作で、「申告書第四表(損失申告用)」を使用して今年発生した先物取引の損失を翌年に繰り越すための操作は完了です。記載方法等についての詳細は所轄の税務署にてご確認ください。