貸借対照表において固定資産の残高がマイナスで表示される場合は、原因として以下の3点が考えられます。
それぞれの確認、修正の方法は以下をご参照ください。
<操作手順>
A.あらかじめ登録されている「期首残高」が実際よりも少ない
1.「資産台帳」→「減価償却資産増減総括表」を開きます。
2.画面左上の〔勘定科目別〕タブをクリックし、「期首帳簿価額」の金額を確認します。
印刷するか、または勘定科目別にメモに控えてください。
3.「初期」→「基本」→「期首残高登録」を開き、資産科目の期首残高が上記2.で控えた金額と同じ金額になるように訂正します。
本来、2.3.の金額は一致します。
一致している場合はB.へお進みください。
差がある場合、前年度以前から不一致が発生していると考えられます。
原因を確認されたい場合は、前年度のデータに切り替えて同じように金額をご確認ください。
今年から金額を一致させたい場合、「期首残高登録」で直接金額を修正することもできます。
ただし、申告上、期首残高を直接直してよいかは税務署や税理士先生にご相談ください。
「期首残高登録」を修正する場合、固定資産の金額だけを修正すると貸借合計が不一致となるため、貸借を一致させるために調整する相手科目が必要です。どの科目で調整したらよいかは税務署や税理士先生にご相談ください。
B.期中に固定資産を取得した際に、仕訳が入力されていない
1.「資産台帳」→「減価償却資産登録」を開き、期中に購入した資産の登録があるかどうかを確認します。
2.「帳簿」→「元帳」を開き、確認したい勘定科目を選択します(例では「車両運搬具」)。
ここで、資産を購入したときの仕訳が入力されているかどうかを確認します。
資産購入の仕訳がなかった場合は、直接この画面に入力するか、「資産台帳」→「減価償却資産登録」画面右上の「仕訳作成」ボタンから、新規取得資産の仕訳を作成してください。
新規取得資産の仕訳が入力されている場合はC.へお進みください。
※「減価償却費仕訳作成」を行う場合は、「新規取得資産の仕訳を作成する」「一括償却資産の仕訳を作成する」「新規取得」にチェックを付けて実行してください。
※「減価償却費仕訳作成」では、本年中に取得した資産すべての仕訳を一括して作成します。
本年中に取得した資産が複数ある場合は、作成前に「帳簿」画面を確認し、他に新規取得した資産の仕訳がないかどうかをご確認ください。
新規取得資産の仕訳がある場合は、その仕訳を削除してから仕訳作成を実行してください。
3.以上の操作を行った後、貸借対照表の金額を再度ご確認ください。
C.仕訳の入力に誤りがある(減価償却費の仕訳が重複しているなど)
1.「帳簿」→「元帳」を開き、確認したい勘定科目を選択します。
ここで、仕訳の内容に誤りがないかどうかを確認します。
(ア)減価償却費の仕訳が重複していませんか?
「減価償却費」の仕訳が、仕訳転送したものと手入力したものと2重に入っている場合は、どちらか一方を削除してください。
(イ)減価償却費の金額が違っていませんか?
「減価償却費」の仕訳の金額が正しくない場合は、直接金額を修正するか、またはその仕訳を削除し、「決算」→「減価償却費仕訳作成」より減価償却費の仕訳を転送してください。
※「減価償却費仕訳作成」を行う場合は、「減価償却費の仕訳を作成する」「一括償却資産の仕訳を作成する」「減価償却費」にチェックを付けて転送してください。
※「減価償却費仕訳作成」では、登録している資産すべての仕訳を一括して転送します。
資産が複数ある場合は、転送前に「帳簿」画面を確認し、手入力した減価償却費の仕訳がないかどうかをご確認ください。
手入力した減価償却費の仕訳がある場合は、その仕訳を削除してから仕訳転送を実行してください。
(ウ)勘定科目が違っていませんか?
本来は固定資産(例では「車両運搬具」)の元帳にあるべきではない仕訳が入力されている場合は、勘定科目を見直し、必要に応じて修正してください。
※該当の仕訳を選択し、画面右上の[伝票]ボタンをクリックすると「簡易振替伝票入力」または「振替伝票入力」にジャンプします。ジャンプした画面で修正することができます。
2.以上の操作を行った後、貸借対照表の金額を再度ご確認ください。