「基準金額表より」を選択している場合の育成費用の計算方法をご案内します。
「基準金額表より」には「累計金額式」と「非累計金額式」の2種類があり、それぞれ計算方法が異なります。
※基準金額表をもちいて育成費を計算する場合の設定・登録方法は、こちらをご参照ください。
<操作手順>
「累計金額式」「非累計金額式」のどちらを採用しているかを確認します。
1.「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。
2.登録されている基準金額表の種別を選択し、画面右上の[基準]ボタンをクリックします。
3.表形式が「累計金額式」「非累計金額式」のどちらになっているかご確認ください。
◆「累計金額式」の例(会計期間は1月~12月で、月齢、開始齢数が0月齢の場合)
※「累計金額式」の「開始齢数」の違い
例:会計期間が1~12月で、0月齢の牛を12月に取得している場合
・1月齢・・・1月齢から育成費用を計算する方法です。0月齢のときは育成費用を計算しないため、今期の育成費用は0円となります。
・0月齢・・・0月齢から育成費用を計算する方法で、今期の育成費用は、基準金額表の「0月齢」で設定している金額になります。
≪計算例:4月齢の牛を5月導入≫
・取得時の月齢:4月齢
・費用の計算対象期間:6月~12月の「7ヵ月間」(取得の翌月から数えます)
・現在の齢数:11月齢
(a)基準金額表より、(購入時の月齢+費用の計算対象月)の基準金額を求めます。
4月齢+7ヶ月間=11月齢 = 118,000円
(b)上記の基準金額(a)-購入時の月齢の基準金額(例では4月齢)=今期の育成費 となります。
118,000-58,000 = 60,000円
※期首価額から育成費用を計算する場合としない場合の違い
前年取得資産の場合、育成費用を計算する方法が2種類あります。
①期首価額から計算する方法
[期首価額から育成費用を計算]にチェックを入れます。
基準金額表の期末月の金額より「期首価額」を差し引いた金額で育成費用を計算します。
基準金額表で17齢数の金額が225,000、期首価額が80,000の場合、
育成費用=225,000-80,000
=145,000
②期首価額から計算しない方法
[期首価額から育成費用を計算]にチェックを入れない状態にします。
基準金額表の期末月の金額より「前年度期末」の基準金額を差し引いた金額で育成費用を計算します。
基準金額表で17齢数の金額が225,000、期首時の基準金額が67,000の場合
育成費用=225,000-67,000
=158,000
◆非累計金額式の場合(会計期間は1月~12月で、月齢の場合)
≪3月齢の牛を9月導入≫
・取得時の月齢:4月齢(取得の翌月から数えます)
・費用の計算対象期間:「10月~12月」となります(取得の翌月から数えます)
実際に基準金額表に当てはめて計算すると以下のようになります。
(10月) (11月) (12月)
4月齢 + 5月齢 + 6月齢= 今期の育成費
7,000 + 7,000 + 9,000= 23,000円