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Q.基準金額表による育成費の計算方法について

対象製品
農業簿記10 以降
農業簿記10JAバージョン 以降

 

 

「基準金額表より」を選択している場合の育成費用の計算方法をご案内します。

「基準金額表より」には「累計金額式」と「非累計金額式」の2種類があり、それぞれ計算方法が異なります。

※基準金額表をもちいて育成費を計算する場合の設定・登録方法は、こちらをご参照ください。

 

<操作手順>

 

「累計金額式」「非累計金額式」のどちらを採用しているかを確認します。

 

1.「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。

 

2.登録されている基準金額表の種別を選択し、画面右上の[基準]ボタンをクリックします。

 

3.表形式が「累計金額式」「非累計金額式」のどちらになっているかご確認ください。

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◆「累計金額式」の例(会計期間は1月~12月で、月齢、開始齢数が0月齢の場合

 

※「累計金額式」の「開始齢数」の違い

例:会計期間が1~12月で、0月齢の牛を12月に取得している場合

・1月齢・・・1月齢から育成費用を計算する方法です。0月齢のときは育成費用を計算しないため、今期の育成費用は0円となります。

・0月齢・・・0月齢から育成費用を計算する方法で、今期の育成費用は、基準金額表の「0月齢」で設定している金額になります。

 

≪計算例:4月齢の牛を5月導入≫

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・取得時の月齢:4月齢

・費用の計算対象期間:6月~12月の「7ヵ月間」(取得の翌月から数えます)

・現在の齢数:11月齢

 

(a)基準金額表より、(購入時の月齢費用の計算対象月)の基準金額を求めます。

4月齢+7ヶ月間=11月齢 =  118,000円 

 

(b)上記の基準金額(a)購入時の月齢の基準金額(例では4月齢)=今期の育成費 となります。

118,000-58,000 =  60,000円 

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※期首価額から育成費用を計算する場合としない場合の違い

前年取得資産の場合、育成費用を計算する方法が2種類あります。

 

①期首価額から計算する方法

[期首価額から育成費用を計算]にチェックを入れます。

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基準金額表の期末月の金額より「期首価額」を差し引いた金額で育成費用を計算します。

基準金額表で17齢数の金額が225,000、期首価額が80,000の場合、

育成費用=225,000-80,000

    =145,000

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②期首価額から計算しない方法

[期首価額から育成費用を計算]にチェックを入れない状態にします。

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基準金額表の期末月の金額より「前年度期末」の基準金額を差し引いた金額で育成費用を計算します。

基準金額表で17齢数の金額が225,000、期首時の基準金額が67,000の場合

育成費用=225,000-67,000

    =158,000

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◆非累計金額式の場合(会計期間は1月~12月で、月齢の場合)

 

≪3月齢の牛を9月導入≫

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・取得時の月齢:4月齢(取得の翌月から数えます)

・費用の計算対象期間:「10月~12月」となります(取得の翌月から数えます)

 

実際に基準金額表に当てはめて計算すると以下のようになります。

(10月) (11月) (12月)

 4月齢 + 5月齢 + 6月齢= 今期の育成費

 7,000 +  7,000 +  9,000= 23,000円

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