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Q.農産物や農産物以外の棚卸資産を登録し、仕訳を作成する方法

対象製品
農業簿記10 以降
農業簿記10JAバージョン 以降

 

 

「資産台帳」→「棚卸資産」(または「初期」→「基本」→「棚卸資産」、「決算」→「自動仕訳」→「棚卸仕訳作成」)にて、農産物や肥料などの棚卸管理や、農産物ごとの販売金額を入力しておくことができます。

(農産物ごとの販売金額は、個人事業データで「簡易な棚卸表」を選択している場合のみ入力できます。)

期首/期末の棚卸高を登録すると、[仕訳作成]機能にて棚卸高の仕訳を自動的に作成することができます。

また、育成資産を管理していて、育成費用の計算方法に「肥料・飼料等の比率表より」を選択している場合は、ここで入力した金額が今期の育成費用の計算に使用されます。

 

「棚卸資産」は、「簡易な棚卸表」と「詳細な棚卸表」の2種類の入力方法があります。

以下の特徴をふまえ、お客様に合う形式を選択してください。

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詳しい入力方法は以下をご参照ください。

 

<操作手順>

 

「資産台帳」→「棚卸資産」を開きます。

(「初期」→「基本」→「棚卸資産」からも開くことができます)

※農業簿記V6/7からデータを移してきた場合は、初回のみ下のメッセージが表示されます。

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内容をお読みいただいた上で、[OK]ボタンをクリックします。

 

 

 

A.「簡易な棚卸表」を利用する方法

 

1.「簡易な棚卸表で入力する(簡易形式)」にチェックを付けます。

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2.棚卸高の内訳を直接入力します。

 

(ア)個人事業の場合

「農産物」と「農産物以外」でタブが分かれているため、それぞれ画面を切り替えて入力します。

 

・「農産物」タブ

※登録件数は、田畑:6件、果樹:3件、特殊施設:3件、畜産その他:3件 までです(「果樹」は青色申告のみで、白色申告にはありません。そのため、白色申告の場合、田畑:9件)となります)。

行を追加したり、区分を変更したりすることはできません。

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・「農産物以外」タブ

※登録件数は、未収穫農産物:5件、販売用動物:5件、飼料・肥料等:7件、その他:4件 までです。

行を追加したり、区分を変更したりすることはできません。

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※「育成資産関連」・・・育成資産を管理している場合のみ表示されます。

育成資産を管理していて、育成費用の計算方法に「肥料・飼料等の比率表より」を選択している場合は、ここで入力した金額が今期の育成費用の計算に使用されます。

「期中購入金額」が入力されていても、「費目」が選択されていないと育成費用が計算されませんので、必ず選択してください。

 

(イ)法人事業の場合

「棚卸」タブに入力します。

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※「育成資産関連」・・・育成資産を管理している場合のみ表示されます。

育成資産を管理していて、育成費用の計算方法に「肥料・飼料等の比率表より」を選択している場合は、ここで入力した金額が今期の育成費用の計算に使用されます。

「期中購入金額」が入力されていても、「費目」が選択されていないと育成費用が計算されませんので、必ず選択してください。

 

3.入力した内容から仕訳が作成できます。

仕訳を作成する場合は、仕訳作成用の勘定科目(補助科目・部門)を設定します。

※「帳簿」画面にて、期首・期末棚卸仕訳、家事消費・事業消費高仕訳を手入力している場合は不要です。

 

(ア)画面左上の「仕訳作成の科目設定をする」にチェックを付けます。

 

(イ)取引内容を選択します。

・期首を表示する・・・期首棚卸仕訳で使用する勘定科目を設定します。

・期末を表示する・・・期末棚卸仕訳で使用する勘定科目を設定します。

・家事を表示する・・・家事消費高仕訳で使用する勘定科目を設定します(個人事業の「農産物」タブのみ)。

・事業を表示する・・・事業消費高仕訳で使用する勘定科目を設定します(個人事業の「農産物」タブのみ)。

 

(ウ)上記(イ)で選択した取引で使用する勘定科目(補助科目・部門)を、各欄の[▼]ボタンから選択してください。

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※棚卸金額のある資産については、1つでも「指定なし」があると仕訳作成が出来ません。

また、補助科目・部門が選択できる場合は、必ず選択してください。

 

(エ)棚卸仕訳を作成します。

※この操作を行う前に、「データ管理」→「保存・復元」→「データ保存(バックアップ)」を行うことをお勧めします。

 

a:画面右上の[仕訳作成]ボタンをクリックします。

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b:作成したい仕訳の対象にチェックを付け、[作成開始]ボタンをクリックします。

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c:[OK]ボタンをクリックすると、仕訳作成が開始されます。

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※なお、再度仕訳作成を行う際は、下記メッセージが表示されます。

[OK]ボタンをクリックすることで、作成済みの仕訳を自動的に削除し、改めて仕訳が作成されます。

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d:下のメッセージが表示されますと、作成完了です。

[OK]ボタンをクリックし、「帳簿」→「簡易振替伝票入力」などから自動作成された仕訳をご確認ください。

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B.「詳細な棚卸表」を利用する方法

 

1.棚卸資産の内訳を入力します。

(ア)「詳細な棚卸表で入力する(従来形式)」にチェックを付けます。

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(イ)画面右上の[新規]ボタンをクリックします(すでに入力されている棚卸資産を修正する場合は、その棚卸資産名を選択し、[修正]ボタンをクリックします)。

 

(ウ)「棚卸明細」が表示されますので、詳しい内容を入力します。

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・「期中購入」

期中に購入した資材などの単価・数量・金額を、月単位または年間合計で入力します。

・「棚卸の記録」

期首・期末または月単位で棚卸をしたときの単価・数量・金額を入力します。

「月」のドロップダウンリストより「期首」「期末」を切り替えて入力できます。

・「育成費用」

育成資産を管理していて、育成費用の計算方法に「肥料・飼料等の比率表より」を選択している場合は、ここで入力した金額が今期の育成費用の計算に使用されます。 育成費用の計算にまつわる棚卸資産(肥料・飼料等)の場合は、どの費目にあたるかを選択してください。

・「青色申告書上の区分」

経営形態が「個人事業」で申告区分が「青色申告」の場合のみ選択できます。 農業用青色申告決算書の2枚目「農産物以外の棚卸高の内訳」欄に、棚卸の内訳を転記するための設定です。 転記する区分をドロップダウンリストから選択してください(農産物の場合は「指定なし」に設定します)。

 

2.「期首棚卸仕訳」「期末棚卸仕訳」の「自動仕訳を行う」にチェックを付けると、棚卸仕訳を自動作成することができます。

チェックを付けた場合は、期首・期末棚卸仕訳で使用する勘定科目(補助科目・部門)を設定してください。

※「帳簿」画面にて、期首・期末棚卸仕訳を手入力している場合は不要です。

※棚卸金額のある資産については、1つでも「指定なし」があると仕訳作成が出来ません。 また、補助科目・部門が選択できる場合は、必ず選択してください。

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3.入力が完了したら[登録]ボタンをクリックします。

登録した資産は、「棚卸区分」ごとに、以下のように一覧表示されます(例:棚卸の記録で「期首」「期末」

のみを入力した場合)。

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4.棚卸仕訳を作成します。

なお、「帳簿」画面にて、期首・期末棚卸仕訳を手入力している場合は、この操作を行うことで仕訳が重複してしまいますのでご注意ください。

※この操作を行う前に、「データ管理」→「保存・復元」→「データ保存(バックアップ)」を行うことをお勧めします。

 

(ア)画面右上の[集計表]ボタンをクリックします。

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(イ)仕訳作成方法を「区分毎に作成(従来形式)」「資産毎に作成」から選択します。

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・区分毎に作成

上記の例ですと、「米」「白菜」「レタス」をまとめて「農産物」として仕訳を作成します。

棚卸区分ごとに、一番若いコード(例では「米」)の棚卸明細で設定されている勘定科目・補助科目・部門(B-2.の設定内容)を用いて仕訳が作成されます。

 

・資産毎に作成

上記の例ですと、「米」「白菜」「レタス」それぞれ別に仕訳を作成します。

 

(ウ)画面右上の[仕訳作成]ボタンをクリックします。

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(エ)[OK]ボタンをクリックすると、仕訳作成が開始されます。

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※なお、再度仕訳作成を行う際は、下のメッセージが表示されます。

[OK]ボタンをクリックすることで、作成済みの仕訳を自動的に削除し、改めて仕訳が作成されます。

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(オ)下のメッセージが表示されますと、作成完了です。

[OK]ボタンをクリックし、「日常」→「帳簿」→「簡易振替伝票入力」などから自動作成された仕訳をご確認ください。

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