仕訳チェックを実行した際に、「[○○]の残高がマイナスです」というチェック結果が表示される場合があります。
※[○○]には、勘定科目名が入ります。
考えられる原因としては、主に以下の4点が挙げられます。
以下にA~Dの確認手順を記載致します。
仕訳チェック画面を終了後、以下の手順をご参照の上ご確認ください。
※以下の科目はマイナスになることがありますが、経理上マイナスになっても問題はありません。
・減価償却累計額 ・貸倒引当金 ・元入金 ・前期繰越利益(損失) ・控除前所得 ・育成費振替高
上記科目以外で、マイナスでも良いかどうかが判断できない場合は、最寄りの税務署や税理士先生にご相談ください。
<操作手順>
A.期首残高が実際の金額よりも少ない(貸借対照表科目のみ)
※マイナスになる科目が損益計算書科目の場合は「B.勘定科目の「借方」「貸方」の区分が逆になっている」に進んでください。
1.「初期」→「基本」→「期首残高登録」を開きます。
2.仕訳チェックでマイナスになる科目の期首残高が正しいかどうかをご確認ください。
正しい金額でない場合は期首残高を修正するか、修正仕訳を入力するなどしてご対応ください。
B.勘定科目の「借方」「貸方」の区分が逆になっている
1.「初期」→「基本」→「勘定科目設定」を開き、マイナスになる科目をクリックします。
2.該当の科目が黒枠で囲まれましたら、画面右上の[詳細]ボタンをクリックします。
3.以下の画面が表示されますので【貸借区分】が正しいかどうかをご確認ください。
正しくない場合は変更し、[設定]ボタンをクリックしてください。
一般的に貸借区分は下記の通りです。詳しくは、最寄りの税務署や税理士先生にご相談ください。
資産・経費・・・・・・借方
負債・資本(または純資産)・収入・・・貸方
C.仕訳入力時に「借方」「貸方」が逆になっている
1.「日常」→「帳簿」→「元帳」を開き、マイナスになる勘定科目を選択します。
また、表示順は〔日付順〕にチェックを付けます。
2.入力されている取引の借方金額・貸方金額が正しく入っているかを確認します。
借方・貸方が逆になっている場合は、以下の方法で金額の移動ができます。
例:「貸方金額」を「借方金額」に移動したい。
金額が入力されている欄(例では「貸方金額」欄)をクリックし、キーボードのスラッシュキー[ / ]を押します。
以下のメッセージで[OK]ボタンをクリックすると金額が移動し、残高も変わります。
D.仕訳の入力漏れや重複している仕訳、勘定科目が間違っている仕訳がある
1.「日常」→「帳簿」→「元帳」を開き、マイナスになる勘定科目を選択します。
また、表示順は〔日付順〕にチェックを付けます(C‐1.と同じようにします)。
2.入力されている取引をご覧になり、伝票の入力漏れがないか、または二重に入力されている伝票がないか、別の科目で入力すべき仕訳が入っていないかをご確認ください。
例えば「現金」の残高がマイナスになっている場合は、以下の点を確認します。
(ア)預金からの現金引き出しや、現金売上を入力し忘れていませんか?
→この場合、入力漏れの伝票を追加入力してください。
(イ)同じ経費の伝票を2回入力していませんか?
→この場合、重複している伝票のいずれか一方を削除してください。
(ウ)普通預金から引き落とされた経費が、現金の元帳に載っていませんか?
→この場合、仕訳の勘定科目を正しく修正します。以下の方法で修正が容易に行えます。
a:該当仕訳を選択して黒枠で囲み、右上の[伝票表示]ボタンをクリックします。
b:「簡易振替伝票入力」または「振替伝票入力」画面にジャンプしますので、借方または貸方科目を修正してください。例では貸方科目の「現金」を「普通預金」に変更します。
以上の確認/修正の後、再度仕訳チェックを実行し、マイナスが解消されているかどうかをご確認ください。