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Q.育成費が計算されない

対象製品
農業簿記10 以降
農業簿記10JAバージョン 以降

 

 

育成資産管理の「計算育成費」や育成費用計算表の「投下費用」が0円になっている場合は、下記の手順で設定内容をご確認ください。

育成費用の計算方法が「基準金額表より」の場合と「肥料・飼料等の比率表より」の場合とでは確認する画面が異なりますので、該当する箇所をご覧ください。

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<操作手順>

 

A.基準金額表の場合

 

育成費が計算されない原因としては、以下の3点が考えられます。

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それぞれの確認手順を以下に記載しますので、ひとつずつご確認ください。

 

1.「基準金額表が設定されていない」場合の確認方法

「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。

種別を選択し、画面右上の[基準]ボタンをクリックします。

「基準金額表」画面が表示されますので、各月または各年の基準金額が入力されているかご確認ください。基準金額が0円になっていると育成費を計算することができません。

 

また、累計金額式の場合、基準金額表の期末時齢数(または振替時齢数)に金額が設定されているかをご確認ください。

例:会計期間が1~12月で、前年から繰越してきた牛(0齢数の牛を前年2月に導入)がいる場合

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上の例の場合、計算育成費は期末時点での基準金額から期首時点での基準金額を差し引いた額となるので、

0 - 108,000 = -108,000

しかし、育成費がマイナスになることはありませんので、計算育成費が「0円」と表示されます。

 

2.「期首価額が期末価額より大きい(累計金額式の場合)」場合の確認方法

「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。

計算に使用している種別を選択し、画面右上の[基準]ボタンをクリックします。

 

「基準金額表」画面が表示されますので「期首価額から育成費用を計算」のチェックを確認します。

チェックが入っている場合、「①基準金額表の期末時齢数(または振替時齢数)の金額」と「②育成資産の期首価額をご確認ください。

①より②が多い場合、計算育成費が「0円」と表示されます。

 

例:前年から繰越してきた牛(1齢数の牛を4月に導入)がいる場合

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上の例の場合、計算育成費は期末時点での基準金額からから期首価額を差し引いた金額となりますので、

187,000 - 190,000 = -3,000

しかし、育成費がマイナスになることはありませんので、計算育成費が「0円」と表示されます。

 

「期首価額」に関係なく、基準金額表から計算させたい場合は、基準金額表の「期首価額から育成費用を計算」のチェックを外します。

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3.「育成資産の導入月が、会計期間の期末月(12月)である」場合の確認方法

「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。

種別を選択し、画面右上の[基準]ボタンをクリックします。

 

「基準金額表」が表示されますので、「開始齢数」のチェックを確認します。

「1月齢」にチェックが入っている場合、期末月に導入した資産を計算することができません。

期末月に取得した資産の育成費を計算したい場合は「0月齢」にチェックを入れ、基準金額表を0齢数から作成してください。

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B.比率表の場合

 

育成費用が計算されない原因としては、以下の3点が考えられます。

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それぞれの確認手順を以下に記載しますので、ひとつずつご確認ください。

 

1.「比率表が設定されていない」場合の確認方法

「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。

種別を選択し、画面右上の[比率]ボタンをクリックします。

 

「比率表」が表示されますので、各月または年ごとに、比率が設定されているかをご確認ください。

また、設定されていたとしても、該当する年度が0%になっていないかをご確認ください。

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2.「按分率が設定されていない」場合の確認方法

「資産台帳」→「育成資産管理」を開き、画面右上の[種別]ボタンをクリックします。

計算に使用している種別を選択し、画面右上の[按分]ボタンをクリックします。

「育成費用の按分比率の設定」画面が表示されますので、育成資産種別ごとに按分率が設定されているかをご確認ください。

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3.「棚卸表に金額を入力していない」場合の確認方法

「資産台帳」→「棚卸資産」を開きます。

 

<「詳細な棚卸表で入力する(従来形式)」を選択している場合>

「棚卸区分」から育成費用の計算に関わる区分を選択します。

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育成費用の計算に関わる棚卸資産名を選択し、[修正]ボタンをクリックします。

「棚卸明細」画面が表示されますので、「育成費用」欄が按分表で設定している費目が選択されているか(a)、「期首+購入-期末」の金額が入力されているか(b)をご確認ください。

「期首+購入-期末」の金額が0円やマイナスだと、育成費用が正しく計算されません。

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<「簡易な棚卸表で入力する(簡易形式)」を選択している場合>

〔農産物以外〕タブをクリックします。

育成費の計算に関わる資産の「育成資産関連」→「費目」が選択されているか(a)、「期首棚卸高の金額」「期末棚卸高の金額」「期中購入金額」(b)が入力されているかどうかをご確認ください。

「期首棚卸高」+「期中購入金額」-「期末棚卸高」が0円やマイナスだと、育成費用が正しく計算されません。

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例:計算育成費が¥55,000と出てくるが¥65,000にしたい場合

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