「簡易振替伝票入力」は、日々の取引の中でも「借方科目」「貸方科目」が1対1の伝票を入力する場合に使用します。
「借方科目」「貸方科目」のいずれか、あるいは両方が2行以上に渡る仕訳はここでは登録できません。
複数行に渡る仕訳は「日常」→「帳簿」→「振替伝票入力」で入力してください。
<操作手順>
1.「日常」→「帳簿」→「簡易振替伝票入力」を開きます。
2.日付を入力します。パソコンのシステム日付が初期表示されていますが、変更する場合は、キーボードの[BackSpace]キーで削除後に、日付を入力します。
例:「7月1日」の場合は、〔0701〕または〔7/1〕と入力します。
3.〔取引〕欄は、摘要を絞り込む場合や、仕訳を検索しやすくしたい場合に設定します。
例では「1:売上取引」を選択していますが、〔取引〕欄は、通常の仕訳を登録する場合、特に設定をしなくてもかまいません。ただし、決算取引の場合は「9 決算取引」の設定が必要になります。
4.〔コード〕の[▼]をクリックし、該当する摘要文をドロップダウンリストより選択します(例a)。
該当する摘要が無い場合は、<新規追加>をクリックすると摘要(仕訳辞書)を追加登録することができます(例b)。
また、「指定なし」のままにしておき、〔摘要〕欄に直接手入力することもできます(例c)。
※帳簿画面より新規追加された摘要の修正は、「初期」→「詳細」→「仕訳辞書登録」より行ってください。
(「日常」→「ツール」→「仕訳辞書登録」からも開くことができます)
例a:「初期」→「詳細」→「仕訳辞書登録」で、[100:農産物を出荷(現金)]を登録してある場合
例b:該当する摘要がリストに無く、<新規追加>をする場合
例c:直接[摘要]欄に文字入力する場合
5.摘要の2行目は「備考文」欄です。
備考文コードの[▼]をクリックし、該当する相手先名などの備考文を選択します(例a)。
該当する備考文が無い場合は<新規追加>をクリックし、新規登録することも可能ですし(例b)、直接手入力することもできます(例c)。
必要がない場合は、空欄でもかまいません。
※帳簿画面より新規追加された備考文の修正は、「初期」→「詳細」→「備考文辞書登録」より行ってください。
(「日常」→「ツール」→「 備考文辞書登録」からも開くことができます)
例a:「初期」→「備考文辞書登録」画面で、[1:○×農協]を登録してある場合
例b:該当する備考文がリストに無く、<新規追加>をする場合
例c:〔備考〕欄に直接文字入力する場合
6.「借方科目」に選択した勘定科目が表示されていることを確認し、金額を入力します。
※「初期」→「基本」→「消費税情報設定」にて、消費税処理方法を〔内税〕、〔外税〕、〔別途入力〕、〔税計算なし/税込〕を選択されている場合は、入力方法がそれぞれ異なります。
詳しくはこちらをご参考ください。
7.「貸方科目」、「貸方金額」が入力されていることを確認し、キーボードの[Enter]キーを押下しますと、伝票が登録されます。
※「補助科目」が設定されている勘定科目は、「補助科目」を選択しないと登録できません(以下のメッセージが表示されます)。
メッセージが表示された場合は借方科目と貸方科目のすぐ下にある借方補助、貸方補助欄をクリックし、該当する補助科目を選択してください。
※2023年10月1日からのインボイス制度開始後、免税事業者等からの課税仕入取引がある場合は、
農業簿記12から追加された「経過」欄を使用してご入力いただくようになります。
詳しくは、「Q.免税経過措置取引があった場合の入力方法」をご参照ください。
【便利な機能】
≪お決まり仕訳の取込について≫
「初期」→「詳細」→「お決まり仕訳登録」で登録した仕訳を取り込むことができます。
1.「日常」→「帳簿」→「簡易振替伝票入力」を開き、画面右上の[おきまり]ボタンをクリックします。
2.「お決まり仕訳取込」画面が表示され、指定した仕訳の取込処理を行うことができます。
(1)左上の〔月〕欄から月の数字をクリックすると、事例の(月/日)が選択した月に変わります。
例えば「11」をクリックした場合、お決まり仕訳を「11月分」の伝票として取り込みます。
(2)取り込みたい仕訳を選択し、[マーク]ボタンをクリックしてマーク欄にチェックを付けます。
登録されている全部の事例を取り込む場合は、[全選択]ボタンをクリックすることで、全お決まり仕訳のマーク欄にチェックマークが入ります。
また、現在マーク欄に入っているチェックを全て解除したい場合には[全解除]ボタンをクリックします。
(3)取り込む仕訳にチェックが入っていることを確認の上、画面右上の[取込]ボタンをクリックすると、選択したお決まり仕訳が「簡易振替伝票入力」画面に取り込まれます。
(4)取り込まれた仕訳について、金額を入力し登録します(取り込む前にあらかじめ金額を入力してから仕訳を取り込むこともできます)。
≪伝票番号の自動付番方法について≫
画面右上の[機能]ボタンより「伝票番号の自動付番方法」が選択できます。
≪表示順の選択について≫
画面左上より「仕訳の表示順」が選択できます。
日付順:日付ごとに表示されます。同一日付の場合はその中で入力順に表示されます。
入力順:入力した順番で表示されます。