★あらかじめご了承ください
・本内容は、消費税率8%を例に説明しています。
・消費税率10%および軽減税率8%には、農業簿記11から対応しています。
消費税処理方法は、〔外税〕〔内税〕〔別途入力〕〔税計算なし/税込〕の4つから選択します。
ここでは、各処理方法を選択した場合の入力方法を詳しくご説明します。
例:税込10,800円の商品を現金で売り上げた場合
1.外税について
入力する「売上高」科目の金額は〔税抜〕金額になります。
消費税額は入力された税抜金額より、自動計算されます。
外税の場合の消費税額計算方法は、売上金額(税抜)×消費税率=消費税額となりますので、
10,000 × 0.08 = 800
が消費税欄に自動計算されます。
上記取引を農業簿記で入力すると以下のようになります。
a:消費税情報設定の税処理で〔外税〕を選択されている場合は、[外]という表示になります。
b:入力した税抜金額に8%を乗じた金額が2段目に外税消費税として自動表示されます。
※課税売上の場合は仮受消費税に、課税仕入の場合は仮払消費税の元帳や合計残高試算表に消費税額が自動的に集計されます。
売上高の金額は税抜価格(¥10,000)が元帳、合計残高試算表、青色申告決算書等に表示されるようになります。
2.内税について
入力する際の「売上高」科目の金額は〔税込〕になります。
消費税額は入力された税込金額より、自動計算されます。
内税の場合の消費税額計算方法は、売上金額(税込)÷1.08×消費税率 =消費税額となりますので、
10,800 ÷ 1.08 × 0.08 = 800
が消費税欄に自動計算されます。
上記取引を農業簿記で入力すると以下のようになります。
a:消費税情報設定の税処理で〔内税〕を選択されている場合は、[内]という表示になります。
b:入力した税込金額より消費税を算出し、2段目に内税消費税として自動表示されます。
※課税売上の場合は仮受消費税に、課税仕入の場合は仮払消費税の元帳や合計残高試算表に消費税額が自動的に集計されます。
売上高の金額は税抜価格(¥10,000)が元帳、合計残高試算表、青色申告決算書等に表示されるようになります。
3.別途入力について
税抜の仕訳と消費税の仕訳を別々に入力します(消費税は自動計算されません)。
上記取引を農業簿記で入力すると以下のようになります。
【1行目】
a:消費税情報設定の税処理で〔別途入力〕を選択されている場合は、[別]という表示になります。
b:税抜売上金額(10,000円)を入力します。
消費税処理方法で〔別途入力〕を選択した場合、消費税額は自動計算されませんので、1行目の税抜売上に対して、別途消費税の仕訳を入力します。
【2行目】
※2行目で入力した仕訳の金額がそれぞれ仮受消費税や仮払消費税の元帳や合計残高試算表に集計されます。
売上高の金額は税抜価格(¥10,000)が元帳、合計残高試算表、青色申告決算書等に表示されるようになります。
4.〔税計算なし/税込〕について
消費税が含まれているとしてもそれを「税抜金額」と「消費税額」とに分離せずに、「税込」として扱います。
上記取引を農業簿記で入力すると以下のようになります。
a:消費税情報設定の税処理で〔税計算なし/税込〕を選択されている場合は、空欄表示になります。
b:税込金額を入力します。
※課税売上・課税仕入のいずれの場合であっても、合計残高試算表の仮受消費税および仮払消費税欄には消費税額の表示はされません。
売上高の金額は税込価格(¥10,800)が元帳、合計残高試算表、青色申告決算書等に表示されるようになります。