販売王を複数台でご利用されていて、クライアントパソコンからホストパソコンへ接続がうまくいかない場合は、以下の操作をお試しください。
操作を行う前に<事前確認>に記載されている必要事項を必ず確認してください。
<事前確認>
<操作手順>
D.ホスト/サーバーへの接続先名を『IPアドレス』を使用した方法に変更する
■事前確認1:pingの確認
事前にパソコン同士がネットワークで繋がっていることをご確認ください。
Pingコマンドを使いホストとクライアントがネットワークで接続できているかどうかを確認します。
操作の結果、ネットワークで接続されていない場合は、ネットワーク管理者様等にお問い合わせください。
問題なくつながっていた場合には、<事前確認2>以降の操作をお試しください。
※ホスト、クライアントのパソコン共に操作を行います。
1.クライアントパソコンにてWindowsの[スタート]ボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」(または「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」)をクリックします。
2.「ping△ホストパソコン名」を入力してキーボードの「Enter」キーを押してください。
※△は半角スペース
≪パソコン名確認方法≫
Windows11/10 | スタートボタンを右クリックして「システム」をクリックし、表示された一覧から「デバイス名」より確認。 |
Windows8.1 |
「Windows」キーを押しながら「X」キーを押し、表示された一覧から「システム」をクリックして「コンピューター名」より確認。 |
※Windows 8.1は 2023 年 1 月 10 日にMicrosoft社のサポートが終了しています。
3. 同様にホストパソコンからもクライアントに対してPingコマンドをご確認ください。
その場合は「ping△クライアントパソコン名」を入力してください。
※△は半角スペース
4.下記のOS別の反応結果に基づき、接続状態を確認します。
≪正しい応答≫
「XXXX からの応答~」が4つ続く場合は、問題なくつながっている状態です。
それ以外の結果が返ってきた場合は、つながっていないか、入力したコマンド・パソコン名が間違っている可能性があります。
詳しくは、ネットワーク管理者様等にお問い合わせください。
■事前確認2:ホストのサーバー名の確認
クライアントはホストの販売王に接続することで、データの共有をすることができます。
接続先が誤っている場合や、ホストパソコンの電源が切れている場合は、クライアントは
起動することができません。
1.ホストの販売王を起動します。
2.画面右下に記載されているサーバー名を確認します。
再接続時にサーバー名を入力する箇所がありますので、メモに控えてください。
<操作方法>
A.Windows ファイアーウォールの例外設定
「Windows XP Service Pack 2(以下 SP2)」以降のOSでは、ネットワークを通じてウイルスなどの攻撃からコンピューターを保護するため、Windowsファイアーウォールに多くの機能強化が施されています。機能強化に伴い、SQL Serverがブロック(制限)されていると、データベースへのアクセスが抑制され、ホストサーバーにクライアントが接続できないという問題が発生します。
この問題を解決し、安全にLANパックやピア・ツー・ピアでの運用を行うため、Windowsファイアーウォール機能にてSQL Serverのブロック解除を行ってください。
(ア)ホストパソコンで販売王を起動します。
(イ)画面の右下に記載されているSQL Serverのバージョンを確認します。
(ウ)使用されているSQL Serverのバージョンをクリックし、Windowsファイアウォール機能にてSQL Serverのブロック解除を行ってください。
(エ)クライアントパソコンで販売王を起動して、ピアツーピア接続をお試しください。
B.パスワード保護共有の無効化
ホストパソコンにて、パスワード保護共有の設定が『有効』の状態ですと、クライアントパソコンがホストサーバーへ接続できない可能性がございます。以下の操作をお試しください。
<操作方法>
1.ホストパソコンで、コントロールパネルを開きます。
(ア)OSがWindows11の場合
a.Windowsの「スタート」をクリックします。
b.表示された画面上部の「検索窓」をクリックし、「コントロールパネル」と直接入力します。
c.検索結果の「コントロールパネル」をクリックします。
(イ)OSがWindows10/8.1 の場合
a.Windowsの「スタート」を右クリックして「検索」をクリックします。
b.画面下の欄に「コントロールパネル」と直接入力して、画面上の「コントロールパネル」をクリックします。
2.画面右上の「表示方法」を「カテゴリ」とし、「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックします。
3.画面左の「共有の詳細設定の変更」をクリックします。
4.パスワード保護共有を「無効」にします。
■Windows11の場合
(ア)「すべてのネットワーク」をクリックします。
(イ)「パスワード保護共有」を「オフ」に設定します。
(ウ)画面右上の「×」をクリックし、画面を閉じます。
■Windows10の場合
(ア)「すべてのネットワーク」右の丸いアイコンをクリックします。
(イ)一番下までスクロールし、「パスワード保護共有」の『パスワード保護共有を無効にする』をクリックして選択します。
(ウ)画面下部の[変更の保存]ボタンをクリックします。
5.最後に画面右上の「×」をクリックし、画面を閉じます。
クライアントパソコンで販売王を起動して、ピアツーピア接続をお試しください。
C.プロトコルの有効化
SQL Serverセキュリティ構成と構成マネージャーからSQL Serverの設定を見直します。
1.以下の方法で「SQL Server構成マネージャー」を開きます。
(ア)キーボードの「Windowsキー()」+「R」を押し「ファイル名を指定して実行」を表示します(またはデスクトップ画面のスタートボタンを右クリックし、表示されたリストから「ファイル名を指定して実行」をクリックします)。
(イ)以下のフォルダーパスをコピーして、「名前」欄に貼り付けて[OK]ボタンをクリックします。
<SQL Server2017の場合>
C:\WINDOWS\SysWOW64\SQLServerManager14.msc
※SQL Server2017は64bit版OSにのみ対応しています。
<SQL Server2014の場合>
・32bit版OSの場合こちらをコピー→C:\WINDOWS\System32\SQLServerManager12.msc
・64bit版OSの場合こちらをコピー→C:\WINDOWS\SysWOW64\SQLServerManager12.msc
※コピーと貼り付けがうまくいかない場合は、お手数ですが「名前」欄に手入力してください。
※ユーザーアカウント制御画面が表示されましたら、[はい]ボタンをクリックします。
2.左の画面から「SQL Serverネットワークの構成」-「使用しているインスタンス名」をクリックします。
※「SQL Serverネットワークの構成」は複数ある場合がございます。
3.右の画面で「共有メモリ」、「名前付きパイプ」、「TCP/IP」の「状態」をすべて『有効』にします。
『有効』になっていない場合は、変更するプロトコル名を右クリックして、「有効化」をクリックします。
4.警告メッセージは[OK]ボタンをクリックします。
5.左側の「SQL Server構成マネージャー」画面から「SQL Server のサービス」をクリックします。
6.右側の画面で「SQL Server (使用しているインスタンス名)」と「SQL Server Browser」を右クリックして、「再起動」をクリックします。
7.最後に画面右上の「×」をクリックし、画面を閉じます。
クライアントパソコンで販売王を起動して、ピアツーピア接続をお試しください。
D.ホスト/サーバーへの接続先名を『IPアドレス』を使用した方法に変更する
通常クライアントは、接続先名を『ホスト/サーバーのパソコン名\インスタンス名』としてホスト/サーバーに接続しております。
接続先名をパソコン名に代えて「IPアドレス(ネットワーク上の住所のような情報)」を利用し、『ホスト/サーバーのIPアドレス\インスタンス名』に変更することで起動が行えるかをお試しください。
(ア)ホスト/サーバーのIPアドレスを確認する
※ホスト/サーバーで操作を行います。
1. キーボードの「Windows()」キー+「R」キーを押します。
2.「ファイル名を指定して実行」画面が表示されますので、「名前」欄に『cmd』と入力して[OK]をクリックします。
3.黒い画面に白いカーソルが点滅した状態で表示されますので、そのまま『ipconfig』と入力し、Enterキーを押します。
4.「イーサネット アダプター イーサネット」の「IPv4 アドレス」に表示された内容をメモに控えます。
5.黒い画面は右上の[×]で閉じます。
6.ホストの販売王を起動し、画面下部に表示される接続先名を確認します。
7.手順4のIPアドレスと手順6の\マーク以降の表記を組み合わせたものが、新しい接続先になりますのでメモに控えます。
※上記例の場合は『999.999.999.999\SORIMACHI20XX』がIPアドレスを利用した接続先となります。
8.ホスト/サーバーでの確認は以上になります。引き続き、「(イ)クライアントの接続先を変更する」へお進みください。
(イ)クライアントの接続先を変更する
※クライアントで操作を行います。
1.キーボードの「Windows()」キー+「S」キーを押します。
2.「ここに入力して検索」または「検索」欄に『サポート(図①)』と入力し、表示された結果から「ソリマチ製品 サポートと設定ツール(図②)」をクリックします。
※上記の手順で「ソリマチ製品 サポートと設定ツール」が表示されない場合は、以下の操作をお試しください。
■Windows11の場合
(ア)Windowsのスタートボタン →[すべてのアプリ]をクリックします。
(イ)[ソリマチ アプリケーション]→[ソリマチ製品 サポートと設定ツール]をクリックします。
※「さ」の中にあります。
■Windows10の場合
(ア)Windowsのスタートボタン →[ソリマチ アプリケーション]→[ソリマチ製品 サポートと設定ツール]をクリックします。
※「さ」の中にあります。
3.お使いの製品のフォルダーをダブルクリックします。
4.「~ドキュメントフォルダー」をダブルクリックします。
5.「AppDef.ini」と「LocalEnv.sprXX(※XXにはお使いのバージョンが入ります)」を右クリックして、「削除」をクリックします。
6.削除後は画面右上の[×]でウィンドウを閉じます。その後、弊社製品を起動し「導入方法確認」画面は、[はい]をクリックします。
7.「データベース作成方法選択」画面が表示されますので、「接続するサーバーを変更する。」を選択し、[OK]をクリックします。
8.「接続先変更」画面が表示されますので、「SQLサーバー名」には手順(ア)-7でメモに控えた接続先を入力し、[接続]ボタンをクリックします。
9.正常に接続が完了した場合は、ログイン画面が表示されます。「ユーザー名」にクライアントで利用するユーザー名を入力し、[ログイン]ボタンをクリックします。
※クライアントで利用するユーザー名がわからない場合は、ホスト/サーバーの製品を起動し、「ファイル」-「利用者設定」からご確認ください。
確認後は必ず、「利用者設定」を終了して下さい。
【注意】
ホスト/サーバーにおいて、IPアドレスの設定が「自動取得」になっている場合、パソコンの再起動やルーターの再起動によって、IPアドレスが変更される場合があります。
IPアドレスが変更されてしまうと、手順(ア)-7でメモに控えたホスト/サーバーの接続先では再びつながらなくなり、クライアントの製品が起動できなくなります。
その場合は、お手数ですが、再度上記手順(ア)、(イ)を行って接続先を変更していただくか、
ネットワークの管理者様にご相談の上、IPアドレスを固定設定に変更してください(IPアドレスを固定設定に変更していただくことで、IPアドレスが変わることを防ぐことができます)。
E.セキュリティソフトの例外設定
販売王で使用するフォルダー・ファイルがセキュリティソフトのチェック対象外になるよう、例外設定をします。
詳しい操作方法につきましては、こちらをご参照ください。
F.レジストリの設定
クライアントパソコンのレジストリの接続先情報をホストのサーバー名に変更します。
※レジストリは下記手順に示した以外の操作を行うと、他のソフトやパソコン自体が起動しなくなる恐れがありますので、操作をする際は十分ご注意ください。
1.クライアントパソコンで「Windows」キー +「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」を表示します。
2.「名前」欄に「regedit」(半角英字)と入力し[OK]ボタンをクリックしてください。
※「ユーザーアカウント制御」が表示された場合は[はい]をクリックします。
3.「レジストリエディタ」画面が表示されますので、「HKEY_LOCAL_MACHINE」-「Software」-「Wow6432Node」-「Sorimachi」-「SPRXX」(XXはお使いの製品のバージョンです)-「Registration」をクリックしてください。
※32bit版OSをご利用の場合は、「HKEY_LOCAL_MACHINE」-「SOFTWARE」-「Sorimachi」-「SPRXX」(XXはお使いの製品のバージョンです)-「Registration」をクリックしてください。
4.「Server」をダブルクリックし、「文字列の編集」画面の「値のデータ」を「■事前準備2:ホストのサーバー名の確認」で確認したホストのサーバー名に変更して[OK]ボタンをクリックします。
5.「レジストリエディタ」を閉じ、ピアツーピア接続をお試しください。