データ復元の際に「2227 古いSQLServerで作成されたバックアップファイルのため復元できません」が表示される場合は、以下の原因が考えられます。
A.SQLServerのバージョンに開きがある場合
メッセージの通り、古いバージョンのSQLServerで動作している弊社製品から作成されたバックアップファイルを、新しいバージョンのSQLServerで動作している弊社製品に復元しようとしている可能性があります。
SQLServerのバージョンが離れすぎている場合、互換性が無いために新しいバージョンのSQLServerでデータを復元できない場合がございます。
※SQL Serverのバージョンは製品画面右下でご確認いただけます。
(製品のバージョンによっては表示されない場合がございます。)
(例)販売王11 販売・仕入・在庫(SQLServer2005)で作成されたバックアップファイルを、販売王20 販売・仕入・在庫(SQLServer2017)に復元しようとするとエラーとなります。
SQL Serverの各バージョンで復元できるのは、以下の通りです。
【対処方法】
上記の表を参考に、移行可能なバージョンのSQLServerで動作している弊社製品に一度復元を行ってから、新しいバージョンのSQLServerで動作している弊社製品に移行します。
(例1)
1.販売王11 販売・仕入・在庫(SQLServer2005)でバックアップを作成します。
2.販売王19 販売・仕入・在庫(SQLServer2012)で復元を行い、改めてバックアップを作成します。
3.販売王20 販売・仕入・在庫(SQLServer2017)で復元を行います。
(例2)
1.販売王11 販売・仕入・在庫(SQLServer2005)でバックアップを作成します。
2.販売王20 販売・仕入・在庫(SQLServer2012)で復元を行い、改めてバックアップを作成します。
3.販売王20 販売・仕入・在庫のデータを削除し、接続先をSQLServer2017に変更して起動します。
4.販売王20 販売・仕入・在庫(SQLServer2017)で復元を行います。
※移行可能な製品のご用意が難しい場合は、弊社サポートセンターまでご相談ください(別途、サポート契約が必要です)。
作成されたバックアップが、上記のSQLServerの互換性問題に該当しない場合は、引き続き手順Bをご参照ください。
B.一時的な作業フォルダーが残っている場合
過去にデータ復元を行った際の作業フォルダーが残っている場合、次回のデータの復元が正常に行えない場合があります。
【対処方法】
作業フォルダーを削除します。
1.ドキュメントフォルダー内の製品フォルダーを開きます。
(ア)キーボードの「Windows」キー +「E」キーを押します。
(イ)画面左のウィンドウより「ドキュメント」をクリックします。
※Windows8.1の場合は画面左の「ライブラリ」-「ドキュメント」-「マイドキュメント」をクリックします。
(ウ)「Sorimachi」フォルダーをダブルクリックします。
※Windows8.1の場合は画面右側に「Sorimachi」フォルダーが表示されますので、そちらをダブルクリックします。
(エ)データ復元する製品のフォルダーをダブルクリックします。
製品のフォルダーは以下のようなフォルダー名となっております。
販売王の場合・・・SalXX
販売王 販売・仕入・在庫の場合・・・SprXX
※「XX」にはお使いの製品のバージョンが入ります。
2.フォルダー内に「Temp」フォルダーが表示されている場合は、右クリック→「削除」をクリックします。
※「Temp」フォルダーが存在しない場合は、そのまま手順Cへお進みください。
「Temp」フォルダー削除後に、改めてデータ復元をお試しください。
改善されない場合は、再度「Temp」フォルダーが作成されている可能性がありますので、改めて「Temp」フォルダー削除後に、引き続き手順Cの内容をご確認ください。
C.ドキュメントフォルダーの場所を変更している場合
弊社製品ではデータ復元時の作業を「ドキュメント」フォルダーを利用して行っております。
そのため、「ドキュメント」フォルダーの場所をネットワーク上に変更されている場合は、正常に処理が行えない場合があります。
【対処方法】
「ドキュメント」フォルダーの場所を初期値に設定します。
1.キーボードの「Windows」キー+「E」キーを押します。
2.画面左のウィンドウより「ドキュメント」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
※Windows8.1の場合は画面左の「ライブラリ」-「ドキュメント」-「マイドキュメント」を右クリックして、「プロパティ」をクリックします。
3.「ドキュメントのプロパティ」が開きますので、「場所」タブをクリックします。
4.指定されているアドレスを確認します。
(ア)以下のように『\\』から始まっている場合
ネットワーク上の共有フォルダーが指定されているため、正常にデータ復元が行えない状態です。
この場合は、[標準に戻す]をクリックして自分のパソコン内を参照するように変更が必要となります。
※[標準に戻す]設定を行っても問題が無いか、システム管理者の方に必ず確認を行ってください。
(イ)以下のように『C:\』から始まっている場合
設定に問題はありません。
引き続き、手順Dの内容をご確認ください。
5.ドキュメントフォルダーの場所が「C:\」から始まる初期値に戻りましたら、エラーが改善されたかを確認します。
改善されない場合は、引き続き手順Dの内容をご確認ください。
D.関連フォルダーに権限がない場合
弊社製品が使用するフォルダーに権限がない場合、正常に処理が行えずエラーとなる場合があります。
【対処方法】
以下のフォルダーに権限を設定します。
1.「C:\Users\(ログインユーザー名)\Documents」フォルダー内の『Sorimachi』フォルダー
2.「C:\Program Files (x86)」 フォルダー内の『Sorimachi』フォルダー
※32bitOSの場合は、「C:\Program Files」フォルダー内となります。
【権限付与方法】
(ア)上記フォルダーを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
※設定は1フォルダーずつ行ってください。
(イ)「セキュリティ」タブをクリックし、[編集]をクリックします。
(ウ)「グループ名またはユーザー名」に『Everyone』があるか確認します。
『Everyone』がある場合は手順(キ)に進んでください。
『Everyone』が無い場合は[追加]をクリックします。
(エ)「ユーザーまたはグループの選択」画面右下の[詳細設定]をクリックします。
(オ)画面中央右の[検索]をクリックし、「検索結果」から『Everyone』をダブルクリックします。
(カ)手順(エ)の画面に戻りますので、[OK]をクリックします。
(キ)手順(ウ)の画面に戻りますので「アクセス許可(P):Everyone」で『フルコントロール』の『許可』にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
※登録作業にお時間がかかる場合があります。そのまま完了するまでお待ちください。
(ク)プロパティ画面も[OK]をクリックして閉じます。
上記設定後、エラーが改善されたかを確認します。